山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

5500円の小便

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居住地域と金額とプランと何よりモチベーションがうまいこと噛み合わさった時に、スポーツジムに、私は通う。

これまで引っ越しの影響もあったが、ダイエットを決意し、何店舗かのスポーツジムに登録し、月謝を納め、そして通わなくなってきた。

最近は会社が法人会員になっているジムが近所にあるためそこにお世話になっている。月額料金はかからず一回利用するごとに数百円の小銭を払うというとても経済的なヘルスケアである。法人会員バンザイ。

平日は家と会社の往復。おもしろ出来事も起きない、ラノベの本編開始前の主人公みたいな生活を送っている私なので、ジムで面白な出来事があった際にはここでお伝えしていきたい。

これは数年前通っていたジムでの出来事である。

そのジムは若者割引という貧乏学生ホイホイなプランがあって、30歳までの月額料金が5500円だった。私は31歳になるまでは通い倒してやると意気込み、通って、そしてサボった。

そんな私の向上心のなさ、根気のなさ、ヘタレ具合は今回忘れてほしい。向上心があるやつはダイエットが必要になるくらい太ったりしない。ヘタレじゃないやつがフリーウェイトのコーナーでベンチプレスに潰されたりしない。

ジムにはスパ、温泉・サウナがある。これもジムの売りの一つで、これ目当てに月額料金を払ってもいいんじゃないかと思う。当時のジムは月額料金がそもそも安かったので、今となっては、そこまで充実したスパ施設ではなかったと思うのだが、月額入会初心者の私にしてみたら、少し広い風呂と複数の蛇口、サウナがあるだけで、銭湯じゃんとテンションが上がっていた。

入会して数ヶ月がたった頃、ジムに通うペースはどんどんと減ったが、施設の使い方にはある程度慣れていた。風呂でゆったりと波に揺れるワカメの真似をしていたら、おそらく学生だと思われる二人組が洗い場にやってきた。テンション上がっていたので、ジム初心者だろうと思って温かい目で見守っていた。

すると、片方の学生が、小便をしだした。もう一人の学生は

「うへ、きたねえ。ははは」と大爆笑である。

小便をしている学生は

「月額料金払ってるんだから、これくらいしねえと」などと意味不明なことを宣っている。

小便(する行為)に5500円の価値がついた瞬間である。学生にしてみたら5500円で「小便する」という行為がドン・キホーテや、ドラクエの道具屋で売っていたら、迷わずかって、洗い場で小便をするのである。逆にいえば、小便をさせてやれば5500円もらえるかもしれない。新たなビジネス誕生の瞬間であった。

ちなみに私の隣に、毎日風呂に入るためだけに月額料金を払っているんじゃないだろうかというご老体はなにやら険しい顔をして気張った後に、完全に緩んだ表情に変わった。


多分、こいつも小便した。


そして私はそのジムに通うのをやめた。

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