祭りだワッショイ、屋台でバンザイ

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小学校2年生の頃に、学校の何かしらの授業の一環でお祭りごっこをやった記憶がある。お祭りごっこというか屋台ごっこといった方が正解かもしれない。

 

昔から記憶力のいい、聡明な私なので覚えてるのだと言いたいのだが、逆にいい思い出でないので覚えてしまっている。記憶から抹消したいのだが忘れようと思えば思うほど、苦い思い出となって傷跡は深くなる。

 

数人のメンバーに分かれて思い思いの屋台を運営する。屋台と言ってももちろん小学2年生、祭りや文化祭の定番である飲食の屋台をやろうとしたら多分、死人が出る。

飲食以外の射的や輪投げ、折り紙なんかの屋台があったが、私のチームはぬり絵屋だった。

 

ただのぬり絵ではつまらないと、ぬり絵した紙を割り箸で挟んで旗にしてあげるサービスも行っていた。マラソンや駅伝の時に沿道で人が振るような旗である。もちろん学校の廊下は走ると怒られるし、近所でマラソンが開かれる予定もなく、間違いなくその後ゴミになるのは間違いがないのだが。割り箸を着ける分、資源が増えてより環境に優しくない。

 

ぬり絵は生徒で用意した。原本となるイラストをメンバーそれぞれが作成してコピーで複製する。机に色鉛筆はクレヨン、カラーペンなどをバラマキ、やりたいぬり絵を販売するスタイルである。

 

そもそもぬり絵屋ってなんだろうとは今さらながら思うのだけれど、この店の準備が相当にえげつないのである。ぬり絵になるべく白黒状態の絵を生徒が用意するのである。著作権の関係か教育上の問題か百均で売ってるようなぬり絵をペロンてコピーしてはいけないのである。

 

各々ぬり絵になるべく太めのサインペンで絵を書いていく。書いたら担任にジャッジされて合格となったものが大量生産を許された。

 

著作権に真っ向から戦い、ネコ型ロボットや大きめのネズミのキャラクターなどがよく合格していたように思う。次々と量産していく同級生を尻目に私は一向に合格をとれずに焦っていた。

 

五線譜に適当な音符を書き並べて、「おんがく」という文字を書いた作品、タイトル「音楽」は塗り絵なのに塗る場所がないという画期的な発想が評価されずお蔵入り。

オリジナルキャラを書こうと犬とも猫とも判断がつかないようなモンスターをこじんまりと書いた後、正直な感想「へんなの」という文字を添えた作品、タイトル「へんなの」は本当に変というか意味がわからないという理由で却下。

その他にも記憶にないが却下された数は両手で足りない。

 

最終的に真ん中に手頃な丸を書いた大胆な作品、タイトル「日の丸」は激しい交渉の末ようやく大量生産を許された。許されたけど他のメンバーの作品に比べて明らかに数が少なかった。

 

屋台の客は生徒同士に加え、生徒の保護者、兄弟なんかがやってきた。もちろん無料でどうぞどうぞというのでは経済活動を肌で感じることができない。

 

事前に手書きの通貨をコピーで大量生産して家族に渡したりして、屋台で使っていた。仮想通貨の祖である。仮想通貨界隈で最近、不正にアクセスして盗まれる問題があったが、当時も店番がドジっ子だと盗み放題であった。

 

盗まれてもいくらでも生産できるのでドジっ子も責められない優しい世界。私は自らの作品が一向に売れないため、仮想通貨大量生産係を務め、一部で錬金術師と呼ばれた。

 

私は自分の作品が売れないのはぬった完成形がイメージできないからだと勝手に解釈し、不正アクセスで増やした通貨に物を言わせて日の丸を買い増し、真ん中を赤く塗り続けた。

割り箸を付けて旗にして振り回しながら商品のアピールを続けたが結局全く売れなかった。

 

ひとり皇室一般参賀だった。

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