引っ越し出直し復帰宣言
引っ越しをした。思えばずいぶん長いことブログを放置したものであり、今更訪れてくれる人などいない、荒野みたいなところでブログ再開を宣言する。
家庭の事情により、人生二度目の出戻りを経験し1年が経過した中、完全に勢いで引っ越しを決めた。8月は1年で一番賃貸の価格が下がるらしい。敷金礼金0も当たり前、仲介手数料も勉強しまっせ、家賃?そんなん来月からでいいわという意味不明なフリーレントてなもんもついてきた。
ついてきた結果、東京ではなく埼玉に着地した。職場は東京である。
関東の地理に疎い人には申し訳ないのだが、日本の首都は東京である。TOKYO。いろんな電車が乗り入れていて、そのうちの群馬からの電車に2時間半揺られ1年通っていた。家を出るのは7時だった。帰りはまあ、なにもなければ10時半くらい。
ちょっと飲み会の予定でもあれば到着は深夜2時。さすがにそれはつらいだろうと東京泊を検討すると、そのままオールか友人宅に泊まるか、ビジネスホテルか、いずれにせよ多くの犠牲を払うことになる。
また、会社から支給される交通費には上限があり、私の毎月の交通費はその上限からさらに足が出る額だった。おかげで会社からは白い目で見られ、給料泥棒に加えて交通費泥棒という肩書までつけられた。
このまま生活を続けると体はガタが来てポンコツになり、会社からは簡単に捨てられる未来しか見えないと慌てて物件を見漁った結果、主に金銭的な理由から東京を目指して飛んだ群馬の下町ロケットは埼玉で失速、着陸と相成ったわけである。
世間の埼玉のイメージはどんなものかしらないが、群馬人からすると都心に近くあこがれの対象でありながら、東京、神奈川に次ぐ地位を千葉と争っている、そんな紛争地帯である。
通勤時間は1時間ちょっとにまで短縮された。埼玉だって全然いいじゃないか。
その代わり、テレビはなくabemaTVのヘビーユーザーになったり、冷蔵庫はなく家で冷たい飲み物を飲むことは一切なく、唯一購入した洗濯機で自分で洗濯しなくてはいけなくなったり、実家と家電と母親のありがたみを身をもって感じた新生活である。
その後、ゴミ箱、インターネット回線、電子レンジ、テレビと主に中古家電を中心に増えている最中であるが、最後の最後にようやく冷蔵庫を家に招き入れるミッションが完了した。
今我が家には休息のために寝る布団、体を洗う洗剤類、衣類洗濯をする洗濯機、世界情勢を知るためのテレビ、うんこを洗い流すためのウォシュレット、空っぽの冷蔵庫がそろっている。
長いこと冷蔵庫のない生活を送っていたので、冷蔵庫に何をいれればいいのかわからない。とりあえず今は冷蔵庫用の脱臭剤だけ入っている。
お前は何を冷やしたくて、何のにおいを取り除きたいのだ。
冬になるし外に出しときゃだいたい冷える