山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

梅雨のジメジメと不動産屋に負ける

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連日ぐずついた天候が続いている。こうも天候が悪いとブログを更新しようだなんて思う気はさらさらなくなる。やはり人間太陽が大事だと思う。梅雨明けまで更新しなくていいやって自分で思っていたのだが、この調子だと梅雨明けなくなる恐れがある気がしたので、1年近く前の話をしようと思い、筆をとる。

 

私が過去一人で見つけて契約し滞在した賃貸物件は2件あるが、どちらも日当たりが致命的だった。結婚同棲子育て、そして離婚へという流れの中、一人で住む家は毎回日当たりが不良。10年越しの一人暮らしで何も成長していなかったことが完全に露呈している。バカと煙は高いところが好きらしいが、私とダンゴムシは日影が好きなのか。害虫レベルか。大き目の石をひっくり返したら驚きおののき右往左往してるのか。

 

社会人1年目、初めての一人暮らしの時は駅からの近さをとった。実際、駅にもコンビニにもあっという間に行けるし、牛丼屋、蕎麦屋マクドナルド、ラーメン屋も複数あった。ユニットバスの不便さについては知らなかったが、近所のパチンコ屋のトイレがいつもきれいでウォシュレット三昧だった。部屋の中心に洗濯機がドンと置かれていて、主が人なのか洗濯機なのかわからなくなりがちだったが、自分で洗濯してる感覚は常に持てた。ただ、1階だったので、それだけはどうにもならなかった。暗かった。

 

初めての物件探し。何を見たらいいかわからず、連れられるがまま見て回った。ちょっと予算を超えるが最初に見た物件が一番よかった、そういう手法なのだろう。ほかの物件は日当たりはよさそうだった。その代わり風呂がなんか古かったり窓が開かなかったり、駅からの距離が段違いだった。結果、その日のうちに物件を契約させられるという事態に陥った。なくなりますよ!ってひどいもんだった。

 

そんな家で5年くらい過ごした経験を持つ人間である。そこから数年間の出来事は「ネット見ろ!」で片づけさせてもらうが、私なんかの経歴がネットで記事になっているわけもないので過去に赤裸々に綴りかけた教科書的内容を共有しておこう。

 

kimura-evkitty.hatenablog.com

 

まさかのvol.1で(飽きたので)打ち切りというシリーズものだったが、私も今思い出したところである。そんなわけで、実家に帰りつつ久しぶりの物件探し。

 

実家住みということで更新が迫っているなどの危機感はなかったが、都内への2時間以上かけての通勤と出戻り息子へ向けられる親の目が危機感だった。しかし、途中ブランクがあるとはいえさすがに賃貸生活10年近い大人である。不動産屋の煽り文句にはネットで得たスルースキルで立ち向かう、そんな心構えでいた。目標はさいたま市に定めていた。人生3度目の上京を夢見ていたが現実はあまりにも現実で、私はあきらめるものはすべてあきらめて部屋を探し始めた。

 

33歳私の再出発の城探しは、バストイレ別、キッチンと部屋が別、それなりの広さの部屋というものだった。駅からの距離なんて無問題。エレベーターなんてノンノン。追い炊き機能も宅配ボックスもノンノン。いくつか見繕った物件に内見の申し込みをしたら数分後にさっそく電話がかかってきた。俺は間違えて引っ越し侍にでも申し込んでしまったのだろうか。電話でまくしたてられその日のうちに内見に行くことになった。実家への通り道とはいえ業務後に内見なんて体力的に死にそうだ。

 

見た物件はさすがに都内に比べたら同じ相場で考えたら広さ新しさ比べ物にならないものだった。いくつか見てどれがいいですかって聞かれたので2番目の物件と答えた。今日見た中ならって意味である。すると不動産屋は内見帰りの車内でもう押さえちゃいましょうとか契約の準備とかしだす。アカン、これダメなやつ。知ってる。後悔の焦げる匂いがしてくる。私はまだ近所の物件も見たい、どうせなら都内の物件もみようと思う(あきらめていない)と伝え、仮契約みたいなところを落としどころにした。一応書類は書かされ、一時金も払わされた。私の押しの弱さが前面に出た敗北であった。

 

週末に他の物件を見に行くこと、よければキャンセルすること、キャンセルしたら一時金は戻ることなどを確認して開放された。10時を回っていた。個人的にはこの不動産屋さんはいやだなあと思った。

 

週末、他の不動産屋経由にて現在の物件の内見をして気に入った。ただし、いろいろ考えて待ってもらった。数日であれば待てると言い切る安心の不動産屋であった。初回の不動産屋に断りの連絡を入れる。まだ探すにしろ、この物件に決めるにしろ、その不動産屋はいやだった。しかし、相手は百戦錬磨の物件マニア。近所の他の物件を見たいといえば、うちが紹介すると言い、都内の物件も見てくると言えば、都内の物件も紹介可能という。大手不動産屋でもないのにどんなネットワークなんだと思うが、そういう業界らしい。私はあなたがいやなんですという直接にして最大の理由を告げることができず、どんどん逃げ道を塞がれていった。

 

会社の独身メンバーとシェアハウスする、という飲みの席で出た話で逃げようとした際には、絶対にうまくいかないと怒られ、親戚の家に居候する、親が心配でもうしばらく実家にいるといったすでにバレているであろう類の嘘を重ねてようやく物件の提案をいなし、払った一時金の返金に成功した。

 

1年ぶりに契約を思い出しつつ今の物件を見直すと、オートロックだし、管理会社はしっかりしているし、ウォシュレットはついているし、部屋は持て余すくらいな広さだし、いい物件である。日当たりは最悪だし、目の前の一軒家から丸見えだけど。

 

梅雨なんて一番最悪である。

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