山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

おっさんが伝えるアカスリのススメ

 

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昨今、銭湯やサウナが話題になっている。温泉どころ群馬県の出身者として温泉好きではあったがここ数年流行りに乗じてサウナに至上の幸福を感じるようになっている。
東京だとほぼ均一価格460円の純粋な銭湯もいいが、1000円程度で一日中いられて寝れるわ、漫画も読めるわ、ビールも飲めるわというスーパー銭湯は現代のユートピアと言って差し支えない。そんな温浴施設の紹介は大小様々なメディアが取り上げ、インフルエンサーが紹介しているのでそちらに譲ろう。そっちには写真もあるからね。

 

私がおすすめしたいのは、アカスリである。

 

垢を擦る、あのアカスリである。どのようなイメージを持っているだろうか。女性がやるエステみたいなものと思ってる方もいるかもしれないが、そもそもエステがどういうものか知らない。ほぼ裸で体を触られて気持ちいいってうっとりするのであれば、かなり近しい。

 

経験則から現在ほぼすべてのスーパー銭湯にアカスリサービスがあると言って差し支えない。ないスーパー銭湯は早急に検討をしてもらいたいのだが、ないにはないなりの理由があるのだろう。想像するに、一番の理由は韓国人女性がいないからに違いない。アカスリは韓国人女性じゃないとできない高度なテクニックが必要なのではと勘ぐってしまうくらい、韓国人女性しかいない。法律で決まっているのだろうか。


アカスリの予約は脱衣前にするのが基本である。そもそも受付は脱衣所の中にないので、張り切りすぎて裸で受付しないように。予約はどんなに空いていても20分以上先にしたほうがいい。事前に湯船で温まっておく必要があるからだ。コースは様々あるが基本の30分コースから始めるのがいいだろう。基本で十分アカスリの素晴らしさを感じることができる。

 

予約が済んだらかけ湯をして湯船でしっかりと温まっておくこと。こうすることで、なんかが良くなるとは思う。温まりが足りなくて怒られたことがあるから、むしろ必須といえよう。温まったらいざアカスリ広場へ。脱衣所と浴場の間にあるぞ。施術スペースにはいると韓国人のおばさんが待ち構えている。ぴったり目のタンクトップにショートパンツ、足は風呂洗い用ブーツというのが基本装備だ。

 

 

おふろ用ブーツ1足 (?26cm)

おふろ用ブーツ1足 (?26cm)

 

 

 

アカスリされる方の装備はと言えば、店にもよるのだが、腰巻きタオルの場合と、エッチな下着の場合がある。最近行くアカスリは紙のTバックである。思わず「こんな装備で大丈夫か」と自問自答するが、韓国の母(オモニ)は容赦なく私のタオルを奪い去り紙パンツを履くよう促す。文字通りほぼ丸裸な状態で仰向けに寝る私に対して、両手に鍋つかみミトンみたいなアカスリを装備するオモニ。目隠しをされるので姿は捉えられないが、おそらくバルタン星人に変身してる。たまにフォッフォッフォッて聞こえる。

 

仰向けの私をバルタン星人は容赦なく擦ってくる。唯一の装備、紙パンティの守備範囲さえ容赦ない。こんな装備じゃやっぱダメだった、としか言いようがないキワキワのとこまで攻めてくる。もの自体を避ければOKくらいに考えていそう。俯瞰して自分の姿を見れないので想像でしかないが、どこかの食品加工場で機械作業的に捌かれてるように見えるんじゃなかろうか。


表面が終るとうつ伏せになるように言われる、裏面のターンのようだ。裏面も満遍なく擦られる。お尻なんてTバックだから99.9%裸、刑事事件の有罪率と一緒である。ほぼ裸に対して容赦ないオモニ。この時足の裏もアカスリされるのだけれど、どうにも足の裏はくすぐったい性分なので、必死に下唇を噛んで耐えた。

 

そうこうしてるうちに両面のアカスリは終了、最後に石鹸(のようなもの?)で身体をコーティングされ、シャワーで流して終わりである。紙パンティは見事に引きちぎられた。

肌がものすごい弱い人は注意したほうがいいのかもしれないけれど、一般的なナイロンなどのボディスポンジで身体をあらうよりも力強い気がするのに肌が傷んでる気はしない。その加減なんかがものすごいテクニックなんだろう。昔百均でアカスリを買って試してみたけど、垢は取れるけどもれなく皮膚が赤くなったものである。

 

肝心の垢だが、私の身体の70%は垢でできているのではないかと思うくらい出土した。その御蔭なのだろうけれど、肌がおそろしくすべすべになり、同じ装備0だけど守備力は下がった気分である。身体に引っかかる部分がない、気分は球体か皮に包まれた陰茎である。刺激に弱いのですぐ果てる。

 

余談になるが、小学2年の頃、国語の授業参観でみんなで朗読をすることがあった。事前に読むパートが決められているのだが、挙手制をとり、保護者に対して我が子の積極性をアピールする、やらせ、八百長、茶番であった。その題材が『垢太郎』だったと思う。調べたところ『力太郎(ちからたろう)』というタイトルだった可能性もある。
長いこと入浴していないおじいさんとおばあさんが体をこすって垢を出し、集めて人形を作ったらそれが子供となり大きく育つ物語である。垢太郎と名付けられたその子は、名前に疑問を抱くことなく大きく育ち、定番である鬼退治をする。

この物語で私の朗読パートは鬼がやられるシーンだった。

 

「んぎゅ、むぅ」

 

鬼はこう言い残して絶命することになるのだが、私はここに感情を込めて朗読をし、ものすごい評価を得た。ものすごい評価を得てどんどん煽られたものだからどんどんものすごい感情を込めていった結果、朗読パートが減りに減って上記のセリフのみになった。プロフェッショナル仕事の流儀に取り上げられてもおかしくない。

 

これが授業参観でなければ幸せであった。

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