サウナのチャンネル争いは悲しみしか生まない

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サウナが好きである。
まだまだ素人の域を脱してはいないが、以前は月に1,2回のスーパー銭湯で、今は週1回のスポーツジムで、たまにカプセルホテルで、サウナと水風呂の交互浴を楽しんでいる。

 

昔は水風呂なんて入る人の気がしれなかったが、今となっては水風呂がなければサウナじゃないじゃん、とさえ思っている。

 

そんなサウナだが、最近はどこの店でもテレビを備え付けていることが多い。
ただひたすら12分計を眺めたり、砂時計とにらめっこしたり、熱源を見続けることで自分の目がサーモグラフィになることを想像しているだけだと、5~10分を何回も繰り返して楽しむことはできない。


同行者がいるなら話(いつ衆院選に出馬するのか)に花を咲かせることもできるが、あいにく私は一匹狼、サウナの中で一人でぶつぶつ(次の4大ドームツアーの構成を)つぶやいていたら通報されたり、焼け石を投げつけられかねない。テレビがあってよかった。

 

テレビは爆発の恐れがあるのでサウナ内部に置いてあることはまずない。透明なガラスで隔てられたサウナ室外に設置されていることがほとんどである。音声もきちんと聞こえる。

 

そこで問題になるのがテレビのチャンネル権である。ご存知のようにテレビには放送局が、リモコンにはチャンネルがつきものである。

食卓で好きなテレビ番組を見れないというチャンネル権問題は深刻な問題ではあるが、一人暮らしをして初めて、幸せな問題だったなと感じる、そんな出戻り息子32歳。
しかし、サウナのテレビのチャンネル権は深刻な問題のままである。

 

これまでの経験で店によりいくつかのパターンがあることがわかっている。

 

 

1つ目はチャンネル固定型である。

これは365日ずっと同じ放送局しか流さないパターンでどこかお金の匂いのする仕組みである。

出会ったことはないが、Eテレ固定のサウナとか、放送大学固定のサウナとかあったら回転はすごく早いと思う。もしくはサウナの中で寝だすやつとかいると思う、死ぬぞ。


ないとは思うが、リモコンが壊れて、本体のボタンも操作できない状況だったらと想像すると笑える。ボリュームの大しか受け付けなくなったら悲惨だなとか、テレビデオからAVが取り出せなくなった学生時代の記憶を思い出した。

 

 

2つ目はリモコン提供型。

先日のカプセルホテルもそうだった。客にチャンネル権を委ねる方針で、放任主義みたいなものである。

リモコン本体をサウナ内部に置いておくとチャンネルを変更する行為自体が男塾の競技になりそうなくらい熱くなるから入り口近辺においてある。

そして決まって注意書き「他のお客様にご配慮してお使いください」などと書いてある。


このご時世、見知らぬ人とのトラブルがいつ起きてもおかしくない。さすがに裸同士、凶器をどこかに隠し持っていることはないだろうが、急所は丸わかり(丸裸なので)、キックボクシングの経験者なんかとトラブルになったら、金玉の一個や二個は覚悟しなければならない(金玉の上限は多くの場合二個である)。

 

つまり、チャンネルを変えるのはサウナに誰もいない時、もしくは全員の了承をとってからになる。全員の了承をとってるうちに人の出入りがあったら、大変である。果たして、誰が新しく入ってきた人か見分けがつくだろうか、難易度は高い(全員丸裸だから)。


どちらにせよ難易度が高いので、殆どの人が遠慮がちになる。その結果、誰もいない時、もしくは開店直後の店員がEテレにしてたら、Eテレ固定のサウナになってしまうわけである。誰かが変えろと思ってもトラブルを嫌う事なかれ主義の丸裸日本男児たちが、そろってEテレを見ているのである。


お父さんといっしょとかみているわけである(息子丸出しで)。

 

 

最後がオートチャンネル変更型である。

裏側から店員が、もしくはタイマーで自動的に、人気番組を勝手に選局する仕組みである。ある意味平和的ではあるが、店員のセンスに委ねられる部分が大きい。

Eテレ好きな店だったら、おっさんたちが並んでお父さんといっしょをみることになるわけである(息子丸出しで)。私はEテレ最高だと思っているのでNHK関係者の方には誤解されなきようおねがいします。

 

以前スーパー銭湯でこのオートチャンネル変更型の弊害に遭遇したことがある。


その時の店のチョイスはNHKで大相撲をやっていた。時刻は6時手前、もうすぐ結びの一番、横綱白鵬が優勝に近づくのか、注目の一番である。

時間いっぱい待ったなし、はっけよい残った残った、がっぷり四つになって長引きそうだ。さあどうなるどうなる、と思った瞬間、チャンネルが勝手にプロ野球中継に切り替わった。タイマーが少しズレていたのだろう、相撲の結果はわからずじまいである。

 

サウナにいた全員が、テレビに向かって「おいっ!」と突っ張りではなくツッコミを入れていた。(丸裸の)おっさんたちが一つになった瞬間である。

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