山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

3歳児の小悪魔

先日娘と出かけていた時のことである。何度も言うが私は家庭の事情で月に2,3回、休日に娘に会うような生活を送っている。現在3歳、いつまで会ってくれるのかはわからない。

 

定期的にあっているのでちゃんと「パパ」と呼ばれているし、懐いてはいる、と思う。だいたいどこかに出かけて遊んでご飯を食べて夕方送り届けて終わる。途中でガチャガチャを見かければやりたがり、お店で使い道の全く思い浮かばないアイテムを買いたがる。その度に買ってあげたい気持ちはやまやまではあるが、その結果送り届けた後にネチネチ言われる事を想像し、一日に2アイテム以上は申し訳ないが買えないと諭している。

 

その日は近所の大きな図書館と公園に出かけた。オサレなカフェでランチにした。娘は小食だが、食べたいパンをあれこれ選び、私はどうせ娘が食べきれない分を食べることになるので特に選ばない。まだ自分の胃袋と食欲の距離感が測れていない、ほほえましい。

 

休日の昼時、そんな広くはないカフェは満席とまではいかないが人が多かった。子供用の固定できる椅子に娘を座らせて食事をとる。さすがに自分で選んだだけあってよく食べる。余談だが娘は調味料というかかかっているソースの類が嫌いである。エビフライは好きだがタルタルソースは嫌い、ハンバーグやオムライスは好きだがケチャップがかかっていると食べない、素材そのものの味を味わいたいのだと思う。

 

子供とは声のコントロールができない生き物である。会話の内容にかかわらず叫ぶような声で「チンチン」と発するときもある。その時ばかりはさすがに私のDNAを呪わずにはいられない。比較的落ち着いた雰囲気のカフェで娘は「私に会えてうれしい?」と大声で聞いてきた。回りの数人がこちらをハッと振返った気がした。

 

単純に大きな声に反応して目線を向けた人もいるかもしれないが、会話の中身を考えてしまった人も少なからずいるとはずだ。よくある家庭の休日、日頃母親に任せてばかりの父親が子供を連れてお出かけ、かと思っていたら普段滅多に会えない父親と娘、単身赴任か塀の中に入ってたか、なんらかの事情が垣間見える。

 

考えすぎかもしれないが、それにしたって小悪魔みたいな女である。大衆の面前で「会えてうれしい(だろ、この下僕)?」なんてなことを言われてしまうのである。実際うれしくなってガチャガチャを2回やらせてしまったのだけれど。

 

そしてまた、ネチネチ怒られた。

    ブログランキング・にほんブログ村へ