山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

初めてのバリウム検査-胃部レントゲンを受けただけなのに

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健康診断の結果がやってきた。かれこれ1か月以上前にだ。健康診断をうけたのはもう2か月近く前になる。薄い記憶を頼りにすることになるが、このブログにタイトルが「30からやってみた」という、私も今の今まで忘れていたタイトルなので、初めての経験と健康診断の結果を振り返ろう。

 

健康診断のメニューは所属する会社や保険によってさまざまなようだ。私も会社が変わったり保険が切り替わったりで数パターンの健康診断を経験している。何も変わってないのに診断の場所やメニューが変わることもあるのはたぶん担当の気まぐれである。

 

どこで診断を受けるにしたって、内容はせいぜい身長体重(数年前から腹囲も)といった外的スペック、視力聴力などの身体(内部)能力、尿検査、血液検査での液体性能、レントゲンではかる胸のドキドキをはかるくらいなものである。噂によると加齢によりコースが追加されたり、当たり年(40、50歳)だとボーナスステージがあるは、最終的には課金によって車検なみのフルスペック検査をすることもできるらしい。

 

自分は今年35歳になる年齢なのだけれど、初めてバリウムを経験した。世間一般にまずいもの、きついもの、ゲップしちゃいけないもの(マナーが悪い)と言われて名高いバリウム検査である。知らない人のために胃を痛めながら言うと、バリウムは飲み物である。白い飲み物である。白い飲み物と聞いて、カルピスのような味を想像した人もいるだろう、下手な下ネタを容易に想像した人もいるかもしれない(学生時代行きつけだったカラオケ店店長のオススメドリンクは、「おっちゃんのカルピスサワー」だった)。そんな想像は露ときえ、白い飲み物はもうバリウムというイメージしかなくなる。

 

いかにも動きそうな壁の前に立たされて、最初は得体のしれない顆粒を水で飲まされる。味はしないのだが、こいつらの正体は炭酸(バブを細かく顆粒状にしたものと理解)らしくまず胃を膨らますらしい。さっそくゲップをしたくなるがそこはグッと我慢。35年間我慢とは無縁の人生だった、逃げてばかりの人生だった、ゲップくらい我慢してやろう。それにしてもバリウムの話ばかり聞いていたので、こんな助走があるとは思わなかった。その後すぐにバリウムの出番。紙コップに入ったセメントみたいにドロっとした液体を無心で飲み込む。まずい、というか味がない。セメントを飲んだことはないが、こんな味が本当にしそうである。しかも休むこともできない。これが地獄かと思ったが、休んだらまた一杯スタートすんのかと思うと胃が喉をかっ開いたので、やっとの思いで流し込んだ。

 

流し込んだ瞬間がこの検査の本当の地獄である。紙コップを所定の位置に置くやいなや、活火山のマグマのごとくゲップが喉の奥から準備体操をしている。極限までうんこを我慢してようやくトイレにたどり着いたのに、便器の蓋をあける瞬間が一番肛門が緩むのとまったく同義である。つまりバリウムの猛威はうんこと一緒だった。今ならうんこを漏らした方がましである、そんな迷いさえあったが、私は勝った。一度ゲップを我慢すると、検査技師の女性は隣の部屋からいろいろと指示を出してくる。

 

壁に背を付け左右に体を傾けるような難易度1から、なぜか左右に付属していた手すりを握らされ、まさかの壁がリクライニング、突如としてまな板の鯉、比喩でもなんでもなくまな板の鯉であった。検査技師は私(まな板の鯉)に向かって、直立同様左右を向かせたりする。七五三の写真撮影の気分である。すると、まな板はさらにリクライニングを続け、頭が下を向くような角度にまで達する。手すりをつかんでいなければ頭から真っ逆さまに落ちてdesire、夢中になんてなれない状態で、私が筋トレを重ねる歴戦の猛者でなければすぐさま中森明菜だった。

 

 

Recollection~中森明菜スーパー・ベスト~

Recollection~中森明菜スーパー・ベスト~

 

 

 

まな板は本来のまな板の位置に戻り、再度検査技師は鯉(私)に向かって横に3度転がるような要求をしてきた。魚から犬である。3回回ってワンと言うなんて屈辱の極み、絶対にいうものか(要求されていない)。グッとこらえた私は最終的にワンの代わりにかわいいゲップがでた気がする。

 

それ以降の体勢は覚えていないがもう一度バリウムからということはなかった。診断を終えてしばらくの間口の周りが真っ白だったことに気が付かなかった。魚でも犬でもないが、立派な白いひげを蓄えておった。

 

結果は次回

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