思い思いのサラダチキン
君はサラダチキンを知っているか。
最近じゃどこのコンビニでも置いてあるサラダチキン。筋トレ中のお兄さんから、ダイエット中の女性まで日本全国津々浦々男女問わず老いも若きもサラダチキン。コンビニで一定金額以上の買い物をするともれなくついてくるんじゃないだろうか。
値段も手ごろで低カロリー高たんぱくのいいとこどり。鳥だけに。
このサラダチキン、名前にサラダなんて入ってるし、パッケージもやたらとはっぱをアピールしているものが多いので最近まである勘違いをしていた。
サラダチキンは中にサラダが入っている。
こんな勘違いをしているのは私だけなのだろうか。みんなもきっとわかるはず。だってサラダだもの。参鶏湯だって、鳥の内部に野菜を詰め込むし、不思議ではない。ひょっとしてって思い始めたのは一人暮らしの友人(男)がサラダチキンを自作してると聞いた当たりからである。こいつ、私より一人暮らし経験がちょっと長いからってチキンを開いてサラダを詰め込むスキルを身に着けているのか。
わざわざ家で、チキンとサラダがある状態で、一緒に食べればいいものを、チキンを開いて一緒にするなんて、暇を持て余した神々の遊びであろう。だいたいサラダチキンはサラダの野菜成分とチキンの肉成分(と今日は呼ぶことにする)両方を一度に摂取できるという、忙しい現代人、やせたい肥満児、筋肉を付けたいマッチョ向けに開発された涙ぐましい食品メーカーの努力のたまものではないのか。
それに最近はサラダチキンにもハーブやらカレーやらスモークだとか様々な味がある。私はそれをドレッシングの味だと思っていた。スモーク味のドレッシングってイメージ湧かないが。そもそも味がしないものをプレーンと言っていたが、ドレッシングといえど数キロカロリーあって、それすらも抜くストイックな人の食べ物だと思っていた。
私の中のサラダチキン像がきれいに崩れ去っている。実家を飛び出して半年(1年ぶり3度目)野菜を取らなければと思いつつ見て見ぬふりしていた。これなら手軽に野菜が取れると思った矢先の出来事であった。こんなに野菜を摂取するのが大変だとは思わなかった。あれか、最近の野菜高騰の煽りか。原材料の高騰で泣く泣く入れてあったサラダを抜くようになったんだろう。そうに決まっている。
そういうわけで、私は手軽に野菜をとる手段を探し、プリッツのサラダ味を口にしている。
カロリー0だろ、これ。