山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

女医とドラッグの話(決してロックンロールではない)

 

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ここ半年ですっかり薬漬けになってしまった。
皮膚科に通い軟膏と内服薬をもらい、眼科に通い軟膏点眼薬をもらい、結構な頻度で体調を崩しては内科で内服薬をもらう。
毎日の食事の品目よりも薬の数の方がおおいような気もする。

 

そんな病院と薬の話だが、私は全くの素人だし病名すらも忘れるような人間なので本当に困っているのにこのページに辿り着いてしまった人には何の役にも立たないということを始めに伝えておく。

 

なかでも眼科については女医から、「一生私(の処方した目薬)なしで生きられない(体にしてやったわ)」と宣告された。女医という単語の持つ男子中学生のイメージを体現している。
そもそも通っている眼科は複数の眼科医からなるクリニックで日替わり、せわしないときには午前と午後で医師が代わる。
女医曰く、「眼科は診る人間によって意見がかわるから決まった人間に見続けてもらった方がいい」らしい。そういわれればこの女医にたどり着くまで数件の病院と眼科医を転々としてもなかなかよくならなかったので、そういうものなのかもしれない。

 

かれこれ半年くらい通い続けているのだけれど、瞼の裏にモーグルのこぶみたいなのができてて眼球を傷付けて痒かったりする病気が私の眼病である。アレルギー性結膜炎の重症版で春季カタルとかいう名前だった。高校生の頃にもなったことがあり、今回改めて調べてみたら、青少年に多く、思春期が過ぎたら自然に治るはずらしい。どうも、未だに青春真っ盛り、33のキムラです。

 

女医は隔週で私のことを呼びつける。薬の効き目などをなるべく短いスパンで観察したいらしい。半年に渡り様々な薬を試している。一貫して毎日4回つける点眼薬、気がつけば役目がなくなった点眼薬、驚くほど高いけどごめんねと言われて処方された高級点眼薬、寝る前に眼に塗る軟膏。これらを通院のたびにドバっと処方してくれる。残量を伝える際に、減りが遅いと怒られるんじゃないかと過少申告をする私も悪いけれど、途中でなくなったら困るものねという親切心で処方箋を書く女医にも原因がある。隔週で女医に会って診察をしてもらい、高い薬を買って帰る。断れないキャバクラの営業みたいな感じである。

 

高級点眼薬なんて3000円する。2ヶ月くらい通院を続けて満を持して処方された。処方される数回前から「目が飛び出るほど高い」と言われていた。聞いたら教えてくれたかもしれないが、なんかバカにされそうで聞けなかった。だいたいが眼科医が目が飛び出るっていう比喩を使うなよ。数回に渡る壮大な振りから2万円くらいと思った私はその月の残りの飲み会をすべて断る覚悟をしていたので、3000円で安心した。ただ、それが毎回になると、ボディブローのようにジワジワと効いてくる。

 

とはいえ命には代えられない、回復に向かっているっぽいので言われたとおりに言われたものを使うのだが、軟膏ってなんだよ。眼科で軟膏を処方される恐怖についてわかってくれる人はいるだろうか。眼球に、液体ではない、異物を、取り入れる。粘膜に、ダイレクトに、異物である。口であれば、そもそも異物を取り入れる通り道だもの違和感はない。おしりの穴は、まあ、人によってはよく異物が入るだろう。しかし眼球である。恐ろしくて仕方ない。

 

塗り方としては、下まぶたの内側に適量注入する。目を閉じてしばらく待つ。以上である。この状態だと目を空けても水の中にいるような、すべてがぼんやりとした視界になる。これで何がよくなるのかわからないが、生活には支障しかない。それも数分間で治るが、その瞬間は鏡がよく見えなくて目の前の男がイケメンに見えたりするので、いい夢が見れる気がする。

 

現実は見えていない。

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電車の座席戦争

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前回、調子に乗ったブログの更新間隔は自らの首を締める、そう戒めたばかりだったのだがついつい筆をとってしまっている。筆と言ってもスマートフォンを片手に電車の中でシャッシャッシャッとやっているだけれど。

 

現在私は2時間以上かけて通勤している。これは2時間以上かけて帰宅しているとも言える。電車で。
昨日もせっせとブログを書いていた。そんな混雑しておらず、(内容はともかく)筆がすすんだ。あまりに混雑しているとスマートフォンの画面を覗き込まれて、可愛そうな顔をされるという経験を数回味わったことがあるのは余談だ。

 

電車の座席というのは地域差があるのでどの程度伝わるかわからず、これを読んでくれているパプアニューギニアの人には申し訳ないが、車両の両側にズラッと座席が並んだロングシートの電車だった。図で表すとこう。

 

|◯◯.◯◯◯.◯◯|

 

扉から扉まで7人座れてドット(.)は柱を表している。扉のすぐ隣が壁に守られているので人気であり、そこから埋まっていく。私が乗車した時、混雑はしていないが座席はすべて埋まっている状態だった。数駅過ぎたところで一席空いたので、私は無事に座席をGETした。長い乗車時間を考えると、これは大きな一手、徳川家康にとっての関ヶ原の戦いである。

 

|◯◯.◯◯◯.◎◯|

 

◎:私

 

見事勝ち取った座席を盤石なものとするために眠りに落ちていく予定だったが、座席を譲るプレッシャーを感じるほどの混雑ではなかったので、佳境に差し掛かっていたブログ更新に取り組む。次の駅で女子大生3人組が目の前に陣取った。

 

|◯◯.◯◯◯.◎◯|
    ★★★

 

◎:私
★:女子大生(キラキラしてるから)

 

相手は自分よりも年下だし座席を譲る義理も道理もない、そもそも彼女たちだって座席を譲れってプレッシャーをかけてるわけではないのだが、次の駅で状況が変わる。


|◯◯.◯◯◯.◎ |
        ε=◯(下車)


隣のサラリーマンが下車したことによりドア横の王位が空いた!多くの人間はその王位を狙いに行くだろう。私も余裕があればそうする。余裕とは座席に余裕があり、他に競合がいないことが条件である。ここは一旦、見だなと思った瞬間女子大生Aが着席した。残りの女子大生B、Cとの関係値が垣間見えた瞬間である。いや、瞬間であるとか思っている間に次の事件が起きる。

 

|◯◯.◯◯◯ .◎★|
      ε=◯(下車)


ちょっとお父さん!降りるなら隣のサラリーマンと一緒に立ってほしかった。二人立っていて自分の両隣が空いた場合、一つずれてあげて隣同士に座らせてあげる優しさくらい、私だって持っているし、経験がある。だが、今回は状況があまりにも違う。まず立っているのが3人(現在進行系では2人)、空いたのは私の両隣2席(現在では1席)算数のできない私でもわかる、足りない。それに柱が間にあってスムーズには動けない。と思っていたら、あぁ!また女子大生が着席。

 

|◯◯.◯◯★.◎★|
       ★

 

囲まれた。オセロでも囲碁でもひっくり返る状況になってしまった。カツアゲされる中学生みたいな状態だ。この状態で席を譲るのはさすがに格好悪い。降りる振りして別の車両に移動したらもう完全にいじめられっ子である。ここは心を強くもって動じない子泣き爺になる、早く降りてくれないかなと願いつつ。


駅に着くたび

|◯◯.◯◯★.◎★|

 

|◯◯.★◯◯.◯◯|


駅に着くたび

|◯ .◯◯★.◎★|

 

|◯◯. ◯◯.★◯|

 

空席ができては移動していく女子大生C。完全に私に降りろとプレッシャーをかけているという被害妄想。いじってるスマートフォンで「こいつ早く降りろしw」とか言い合ってるんじゃないだろうか。


|◯ . ★★.◎★|

 

|◯ . ◯◯. ◯|


最終的にこんな形で落ち着いたものの、終点ちかくまで3人いた。よく生き延びたぞ、自分。そんな極限の状態を思い出しながらまたしても電車で書いた本日のブログでした。AVのシチュエーションだったら興奮するかもしれないが、直面すると恐怖しかない。

 

今日はずっと立っていました。いや、姿勢の話。

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一緒にゴールしようねって30過ぎのおっさんがマラソンでやらない

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ラソン大会に参加した。季節先取り、30℃の夏日を記録した地獄の春の日だった。

 

健康のために走ろう
→目標がないとモチベーションが維持できないのでマラソン大会に出よう
→申し込んだ!練習だ
→無事に完走!次の大会へ

 

これが世の中の増殖するランナーの思考である。私も昔はそうだった。東京マラソンに2回当選し完走した記憶がある。そんなフルマラソン経験者ぶるものだから、驕りがでる。

 

健康のために走ろう
→目標がないとモチベーションが維持できないのでマラソン大会に出よう
→長い距離は練習する余裕とかないし無理はせず10キロ程度に申し込んだ!
→満足した!練習なんていらんわ!
→・・・

 

こんな感じになるのが定番だった。

 

今回も10キロにエントリーした。友人がどうしても一緒に出てくれと多額の謝礼をちらつかせたので参加することとなった。結果謝礼はまだミニストップのソフトクリームだけである。帯がついてるお札はまだか。
その友人も以前どこかのフルマラソンを完走した実績はあったものの、歩いた方が早いだろうというタイムで足切り寸前記録の持ち主だった。

 

ラソン大会数日前、敵情視察ということで友人の具合を伺う。ジムに行ったが4キロで膝が悲鳴を上げたらしい。これはもらったも同然である。そんなやわな膝に負けるわけがない。フルマラソン完走した回数が(1回)違うのだ。この時は相手が定期試験前の作戦を使っているとは夢にも思わなかった。「いやー、昨日ゲームやってて勉強全然してねえや」のやつである。

 

大会当日、現地でゼッケンを留める友人を尻目に余裕の一服。目標タイム1時間を狙うからもっと前からスタートしようという自分に対し、制限時間1時間半も危うい、自殺行為だと頑なに最後尾を主張する友人。経験者の余裕から私が折れる形でスタート位置についた。遠くの方で号砲がなる。ぞろぞろ歩きながらスタート地点を通過したのはその2分後くらいであった。

 

人数の規模は大きくないが、道路の規模も大きくないので狭い道路に人がひしめき合っている。私はもどかしいペースにイライラしながら友人と並走していた。この大会、運営の怠慢か陰謀か道中一度も経過距離を表示してくれていなかった。目標タイムを考えるともう1キロは経過していないとまずいのに全然距離の表示が見つからず、私は友人を後にペースを上げた。まだまだ人がゴミのようにいる中、人並みをすり抜けるように走った、その姿まさに忍者。調子に乗る忍者。盛り上がる沿道の声援。ニンジャ!フジヤマ!ハラキリ!腹痛い!!

 

今回のコースは一本道で途中折返しがあるものだった。折返した人間とこれから折り返そうとする人間がすれ違うことになる。往路で見捨てた友人の亡骸を拾うか嘲笑う予定だったが、私自身が死にそうになっている。やばい。お腹痛い。とはいえ制限時間ギリギリの予定だったやつだもの、すれ違うのは相当先のはず、と思った矢先にいた。完全に試験前のブラフだった、余裕そのものである。ミイラ取りがミイラの意味として辞書に載る日も近いかもしれない。

 

折り返し地点は私の(小学生並みの)頭脳によると5キロ地点である。友人とすれ違ったのは折り返し地点から300メートルと離れていなかったろう。となると最大でも現在の差は600メートル。ここからは算数の問題にでてくるたかしくんとお兄さんの関係に似ているのだけれど、走る速さが異なると差が広がるか縮まるはずである。ここに来て算数の知識が役に立つとは思わなかった。そして、今おそらく勢いがある、速いのは友人である。そうなるともはや追いつかれるのは自明の理。ニュートンじゃなくたってわかるわ。しかし、たかしくんとお兄さんと我々の決定的な違いがある。一定の速度で走るとは限らないのだ。奇しくも友人は折返しの5キロ以上を走り込んではいない、膝が悲鳴を上げるのも時間の問題である。折返しまではなんとか形になったが、そこから先の未知の距離ゾーンで亡骸となるだろう。算数なんて当てにならないんだよ。

 

とおぼろげな頭で考えながら給水ごくごくやってたら追いつかれた。残り1キロちょっとだったと思うんだけど、まだ生きてた。むしろ自分が死んでた。一瞬並走するんだけど、すべてを悟った私は先にいくよう促した。試験前全然勉強してないって言ってたやつに負けた、安心して本当に勉強しないでゲームとかやっちゃうタイプの人間だった。

 

もうこのまま歩いてもいいかなって思ったのだが、この後、勝ち誇った顔をされると思うと異常に悔しかったので走り続けることができた。おかげでゴール直前になんか追いつきそうになったので、この後歩けなくなってもいい覚悟で華麗なスパートを決め気づく間も無く追い抜いてゴールした。競馬でいうと完全に差した。正確には「ずりーぞ」とか言って追いかけて来たけど抜き返される前にゴールだった。最後の直線があと50メートル長かったら抜かれてたし、力尽きてた。

 

結局3秒差で友人には勝利し目標タイムもギリギリ上回った。制限時間を心配していた友人にしたら大健闘だと讃えるところなのだろうけど、完全に負けた気分。大人の練習してないアピールは信用しないようにするのが今回の教訓。

 

それと何事においても調子に乗ってペースを上げるのが自分の悪い癖だなと思った。

ラソンも、お酒も、あとブログの更新も。絶対にそのペースでいくと後悔する。

高校生にIT業界について話してきた件【後編】

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前回のあらすじ

webディレクターとして高校1年生にIT業界、仕事について話すアルバイトを行った時の話。報酬は商品券。
本当にこの1行だけで済む話を長々と書いたものである。

kimura-evkitty.hatenablog.com

 

同僚が行っていた大学生向け会社説明会を盗み見た要領で説明をすすめる。コミュ力の塊みたいな同僚は積極的に学生に話を振ったり、オーディエンスを巻き込んで盛り上げていた。見よう見まねで私も学生に挙手を求めた。質問内容はよく覚えていない、ただ誰一人手を上げないような話ではなかったはずである。少なくともここに集まっているのはIT業界に興味があって話を聞きたい生徒たちのはずなのだから。

 

出鼻を挫かれ、抜け殻となった私はこの後、話を一切振ることなく淡々と資料を読み進めた。近所の公民館で見たことある、紙芝居の読み聞かせ状態だった。40分の持ち時間のところ通常の説明会であれば10分で話し終える資料だったので、なるべくゆっくり読み上げて、頑張って20分。

以降は質疑応答の時間にしておけばなんとかなるだろうという目論見だった。目論見だったが、私の教室担当教師が、え、質疑応答?みたいなリアクションをしてから雲行きがあやしくなった。うすうす感づいてはいたが、質問なんかあるわけがない。挙手することができないのだ。残り20分、地獄の時を過ごす。教師の方が焦って強制的に生徒を指名していく。大丈夫なのか、パワハラで刺されたりしないのだろうか。指された生徒はいやいやながら質問をする。

 

「給料はいくらなんですか。」

 

オーケー。高校1年生くらいだと仕事内容はイメージできないもんな、そういう話をするべきだったんだな。とはいえ、自分の話をするのはさすがに恥ずかしいし、現実的な話をしてもふーんだし(何を話してもかもしれないが)、ここは一昔前の都市伝説みたいな話「ある会社で優秀なエンジニアとかだと初任給で○○円もらっているらしいよ」と回答した。これだって高校生にピンとくるはずはなく、ふーんであるが、また教師のフォローが入った。

 

「先生35歳で、働いて10年以上経ちますけど、そんなもらってないですからねー」

 

身体を張って高校生にわかりやすい説明をしてくれてありがとうと思いつつ、それでも生徒のぽかんとした顔。教師は愛想笑いを浮かべつつ、その後も順当に指名しては質問を無理やりひねり出させていた。

 

「会社はどこにあるんですか」
「社員は何人」
「ボーナスは」

 

その全てに誠実に(かつ適当に)答えて残りの20分、トータル40分をしのぎ切った。考えが甘かった。大学生で説明会にくるような若者はそもそも就職をしなければならない時期が間近に迫っていて、その会社のことを少なからず調べて来ているのだ。高校生は将来のことより今夜の夕飯、会社のことよりレンタルビデオ屋の暖簾の奥で見つける今夜のおかずのことを考えている生き物なのだ。私とITは10数個ある選択肢の中から選ばなければいけない選択肢にしか過ぎず、消極的選択の結果の集まりである。

 

生徒は第2希望の業界の教室へと移動していく。私が今日の計画の破綻を噛み締めていると一人の男子学生が目をキラキラさせて質問にやってきた。なんでも私の携わっているサービスのユーザーらしく、あれはどうなっているのか、どういう仕組なのか、好奇心が止まらなかった。私はこころなしかテンションが上って回答しつつ、さっき質問してくれよと複雑な気持ちになった。思春期の子ってのはやっぱり挙手をするのが恥ずかしいんだろう。

 

少し回復したテンションで第2希望の生徒を迎える。残念ながら今回も40人程度いる。しかし中にはきっと私のサービスのユーザーがいて、興味があって、目を輝かせてる生徒がいるはずである。私が挙手しやすい空気を作れば、きっと盛り上がりをみせることだって・・・。と思い、「IT革命という流行語がありまして、2000年だったかな。は!みんなまだ生まれてないですね、衝撃」という小粋なジェネレーションギャップ自虐を繰り広げたら、北風が吹き荒んだ。

 

この日何度めかの心の骨折により、以降はよく覚えていない。あなたがこのブログを読んでいるということは、無事に冬眠を終え目覚めたということでしょう。

 

IT業界、webディレクターなんて知らなくても生きていける。今見てるこのブログだって、ブログをみているそのスマホだって、仕組みはよくわからないけど、裏の畑になっていた。そんな理解で今後もブログを読んでもらえればいいや。

 

それにしてもこのブログは不作が続くな

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高校生にIT業界について話してきた件【前編】

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4月になり新社会人となって社会に揉まれ始めている若者もいるだろう。私の会社にも入って来ているようだが、研修中とかでさっぱり遭遇しないし、同じ部には一人も配属されないことが決まっているので、新入社員は都市伝説のカテゴリに勝手に登録している。


新社会人ではないが、街や駅で見かけて何をやっているかわかるのは就職活動中の学生である。本格的に就職活動が始まったようで、リクルートスーツに身を包んだ就活戦士たちが忙しそうに歩き回っている。没個性なんて言われているが、はみ出しものを排除する風潮はまだまだ根強い、ずいぶんと勝手なのが世間であるが、頑張ってほしい。就職活動に失敗し半年で潰れる会社に入社した私に言われてもな感じであるが。

 

就職活動であれば業界を研究して、会社を研究して、自分自身を分析して、採用試験に臨んでいく。失敗した私(ry、就職活動をしてようやくその必要性に直面するのだから、もっと若い子どもたちにそもそも「仕事」について考えさせる機会はなかなかない。思い返すと自分も義務教育の頃、将来の夢と聞かれては新幹線→ヒーロー→スポーツ選手→探偵→弁護士と変遷していった記憶がある。当時見ていたTV番組に大いに影響をうける子どもだった。サラリーマンなんて選択肢に入ったこともない(後に公務員がランクインするが)。もっと現実的な仕事の説明を子どものうちにやってあげるべきなのだ。

 

というわけで、去年の夏ひょんなことから高校1年生に仕事について話をした時のことを書こうと思う。雑誌の付録の腕時計を手に入れてすぐである。

 

kimura-evkitty.hatenablog.com

きっかけは友人の姉で私立高校教師からの依頼だった。定期テストの最終日、試験終わりの一番眠い時に、生徒を集めてどんな仕事なのか説明しろという。私以外にも様々な職業の人がいた。銀行マン、看護師、その他、よく覚えてないけど年齢も性別も、ましてや格好もフォーマルからラフまで多種多様な人がいた。合計13人くらいがそれぞれ1教室あてがわれ、生徒たちが話を聞きたい第一希望の教室で話を聞き、次に第二希望へ移動という2部制で行われた。

 

私はIT業界担当として呼ばれた。頼んでいたIT業界担当の人が都合が悪く代理で呼ばれたわけだが、一応一ヶ月くらい前にオファーをもらっていた。弊社には主に大学生が就職活動に訪れるので、そのための資料をくすねて(私は説明会に呼ばれたことがない)、それを読み上げることだけを考えていた。そう、その時はまだ、平和にことがすぎると思っていた。

 

開始前に会議室にあつめられ学校のパンフレットと謝礼の商品券が入った校名が記載された手提げを渡された。そんなアピールしなくても、私はここ(学校)にいるよ(feat.青山テルマ)な気分になる。謝礼については書いていいのかわからないので飛ばすが、現金じゃないのでパチンコには使えなかった。

友人の姉と挨拶をしたあとはパンフレットを眺めたりまわりの講師を観察してたりしたら校長がやってきた。校長は「試験後なので眠そうにしている生徒もいると思いますが、叱って起こしてやってください」と言っていたが、モンスターペアレンツが話題になってる昨今、素人の社会人が注意できるわけがない。願わくば、私の話を聞きに来る生徒が極力すくなからんことを、全員居眠りしますように。

 

教室に入ると第一希望「IT業界」選択の生徒がすでに待ち構えていた。その数、40はくだらない。うちの部署だってそんな人数はいない、こんな人数の前で話をするって結婚式くらいなものである。もう二度としないだろう。モニターと持参のPCを接続し資料を写す。

 

高校1年生、つい半年前まで中学生だった人間の集まりである。考えたら自分の半分も生きていないのである、緊張する必要なんてない。男女比は7:3くらいか。

 

思いの外長くなったので後編に続く

 

ガチガチである

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おっさんが伝えるアカスリのススメ

 

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昨今、銭湯やサウナが話題になっている。温泉どころ群馬県の出身者として温泉好きではあったがここ数年流行りに乗じてサウナに至上の幸福を感じるようになっている。
東京だとほぼ均一価格460円の純粋な銭湯もいいが、1000円程度で一日中いられて寝れるわ、漫画も読めるわ、ビールも飲めるわというスーパー銭湯は現代のユートピアと言って差し支えない。そんな温浴施設の紹介は大小様々なメディアが取り上げ、インフルエンサーが紹介しているのでそちらに譲ろう。そっちには写真もあるからね。

 

私がおすすめしたいのは、アカスリである。

 

垢を擦る、あのアカスリである。どのようなイメージを持っているだろうか。女性がやるエステみたいなものと思ってる方もいるかもしれないが、そもそもエステがどういうものか知らない。ほぼ裸で体を触られて気持ちいいってうっとりするのであれば、かなり近しい。

 

経験則から現在ほぼすべてのスーパー銭湯にアカスリサービスがあると言って差し支えない。ないスーパー銭湯は早急に検討をしてもらいたいのだが、ないにはないなりの理由があるのだろう。想像するに、一番の理由は韓国人女性がいないからに違いない。アカスリは韓国人女性じゃないとできない高度なテクニックが必要なのではと勘ぐってしまうくらい、韓国人女性しかいない。法律で決まっているのだろうか。


アカスリの予約は脱衣前にするのが基本である。そもそも受付は脱衣所の中にないので、張り切りすぎて裸で受付しないように。予約はどんなに空いていても20分以上先にしたほうがいい。事前に湯船で温まっておく必要があるからだ。コースは様々あるが基本の30分コースから始めるのがいいだろう。基本で十分アカスリの素晴らしさを感じることができる。

 

予約が済んだらかけ湯をして湯船でしっかりと温まっておくこと。こうすることで、なんかが良くなるとは思う。温まりが足りなくて怒られたことがあるから、むしろ必須といえよう。温まったらいざアカスリ広場へ。脱衣所と浴場の間にあるぞ。施術スペースにはいると韓国人のおばさんが待ち構えている。ぴったり目のタンクトップにショートパンツ、足は風呂洗い用ブーツというのが基本装備だ。

 

 

おふろ用ブーツ1足 (?26cm)

おふろ用ブーツ1足 (?26cm)

 

 

 

アカスリされる方の装備はと言えば、店にもよるのだが、腰巻きタオルの場合と、エッチな下着の場合がある。最近行くアカスリは紙のTバックである。思わず「こんな装備で大丈夫か」と自問自答するが、韓国の母(オモニ)は容赦なく私のタオルを奪い去り紙パンツを履くよう促す。文字通りほぼ丸裸な状態で仰向けに寝る私に対して、両手に鍋つかみミトンみたいなアカスリを装備するオモニ。目隠しをされるので姿は捉えられないが、おそらくバルタン星人に変身してる。たまにフォッフォッフォッて聞こえる。

 

仰向けの私をバルタン星人は容赦なく擦ってくる。唯一の装備、紙パンティの守備範囲さえ容赦ない。こんな装備じゃやっぱダメだった、としか言いようがないキワキワのとこまで攻めてくる。もの自体を避ければOKくらいに考えていそう。俯瞰して自分の姿を見れないので想像でしかないが、どこかの食品加工場で機械作業的に捌かれてるように見えるんじゃなかろうか。


表面が終るとうつ伏せになるように言われる、裏面のターンのようだ。裏面も満遍なく擦られる。お尻なんてTバックだから99.9%裸、刑事事件の有罪率と一緒である。ほぼ裸に対して容赦ないオモニ。この時足の裏もアカスリされるのだけれど、どうにも足の裏はくすぐったい性分なので、必死に下唇を噛んで耐えた。

 

そうこうしてるうちに両面のアカスリは終了、最後に石鹸(のようなもの?)で身体をコーティングされ、シャワーで流して終わりである。紙パンティは見事に引きちぎられた。

肌がものすごい弱い人は注意したほうがいいのかもしれないけれど、一般的なナイロンなどのボディスポンジで身体をあらうよりも力強い気がするのに肌が傷んでる気はしない。その加減なんかがものすごいテクニックなんだろう。昔百均でアカスリを買って試してみたけど、垢は取れるけどもれなく皮膚が赤くなったものである。

 

肝心の垢だが、私の身体の70%は垢でできているのではないかと思うくらい出土した。その御蔭なのだろうけれど、肌がおそろしくすべすべになり、同じ装備0だけど守備力は下がった気分である。身体に引っかかる部分がない、気分は球体か皮に包まれた陰茎である。刺激に弱いのですぐ果てる。

 

余談になるが、小学2年の頃、国語の授業参観でみんなで朗読をすることがあった。事前に読むパートが決められているのだが、挙手制をとり、保護者に対して我が子の積極性をアピールする、やらせ、八百長、茶番であった。その題材が『垢太郎』だったと思う。調べたところ『力太郎(ちからたろう)』というタイトルだった可能性もある。
長いこと入浴していないおじいさんとおばあさんが体をこすって垢を出し、集めて人形を作ったらそれが子供となり大きく育つ物語である。垢太郎と名付けられたその子は、名前に疑問を抱くことなく大きく育ち、定番である鬼退治をする。

この物語で私の朗読パートは鬼がやられるシーンだった。

 

「んぎゅ、むぅ」

 

鬼はこう言い残して絶命することになるのだが、私はここに感情を込めて朗読をし、ものすごい評価を得た。ものすごい評価を得てどんどん煽られたものだからどんどんものすごい感情を込めていった結果、朗読パートが減りに減って上記のセリフのみになった。プロフェッショナル仕事の流儀に取り上げられてもおかしくない。

 

これが授業参観でなければ幸せであった。

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Health Mateで睡眠管理をしたので睡眠を晒す

 

 

 

前回話したSteel HRで管理している私の睡眠について紹介する。その前に人間にとって最適な睡眠時間をご存知だろうか。

 

答えは人それぞれである。

 

そんなこといったら元も子もないのだけれど、人には好みがあるように最適な睡眠時間がある。友人に恋人の写真を見せられてリアクションに困ったとしても、友人にとってはその恋人がタイプなのである。とはいえ100人いたら97人は美人だと言う、佐々木希みたいな人間がいるように、だいたい7時間くらいが目安と言われている。美人だとは思うけども、自分はもっとむっちりした方がタイプだなあという意見は97人に含むものとする。

 

多くの調査によって7時間が健康で長生きするのに最適な睡眠時間となった結果である。7時間より1分でも短かったり長かったりするとその分寿命が縮むと考えるといいかもしれない。

 

前回説明で割愛してしまったがSteel HRで取得したアクティビティや睡眠の記録はスマートフォンアプリで管理する。その他にも時計として時刻を合わせることだって、アラームのなる時間を設定するのだってアプリからなのだ。この竜頭は引けないし、回せない。できるのは押すだけである。

 

そのスマートフォンアプリ「Health Mate」でまず目標睡眠時間を設定させられる。とりあえず目標として7時間を設定した。単純な睡眠時間だけでなく、週末と平日の睡眠時間(とそもそも寝ている時間帯)に差がなければないほどいいと耳にタコができるほど聞かされた。ちなみに自動読み上げ機能はついていないので正確には読んだ。

 

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これが2月の私の睡眠の記録である。薄い色ほど短い睡眠時間で濃くなれば長く、緑になると目標達成となる。色がついていない日は時計を外して寝たか、たはまた眠らずに踊り狂ったかである。ちなみに電車で居眠りしても睡眠にカウントされない。横になって寝たらわからないけど、財布をすられると思う。

 

1日の眠りの内訳がこうなる。目標の7時間に対してどれくらい寝ているかを画面に見せてくれるのがこちら。何事もない平日の睡眠データである。

 

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0時27分に床に入り、6時23分に起床している。棒グラフみたいなやつが重要で、眠りの深さを表している。アラームもタイミングを見て起きやすい、二度寝しにくいタイミングで起こしてくれる。

棒グラフが3種類あるが、睡眠の種類は2種類ある。レム睡眠とノンレム睡眠を聞いたことがある人も多いだろう。違いは眠りの深さであり、グラフで言うと水色が浅いレム睡眠、濃い青が深いノンレム睡眠である。灰色は実は起きている状態を示している。

 

深い眠りと浅い眠りを3,4回繰り返すのが人間らしいのだが、この日は繰り返し過ぎたようだ。ほとんど浅い眠りを満喫してしまっている。合計で6時間弱と目標と長寿の7時間に届いていないのだが、さらにほとんど浅い眠りということは疲れなんか取れずに蓄積する一方ではないだろうか。将来が心配である。

 

こんな具合で、どう活かすかは自分次第だが、一応は管理してくれる。本当に正確かどうかはわからないが、目安にはなると思う。

ちなみに、東京に大雪が降り、友人宅の世話になった挙句友人の出勤を見送り、寝直した日のグラフがこちら。

 

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ちゃんと合計してくれるし、ここでは見えないが睡眠じゃなくお昼寝って可愛く書いてある。

この時計、お昼寝のある国からやってきたのかもしれない。

 

見返してみると何事もない平日は6時間、休日は8時弱の睡眠をとっている。安定した睡眠は難しいものだなと思う。飲んで終電を無くし付き合ってくれる友達も無くして漫画喫茶で寝た時も、うまく睡眠と心拍が取れてなかった。そのまま会社でも死んでたのでひょっとしたら心拍も止まっていたのかもしれない。

 

 はやく健康になりたい。

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