山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

さいたまのゴミ分別状況を大いに語る(ゴミ氏)

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引っ越してゴミを出す生活に戻った。
人間が生活する以上、ゴミを出すのは当たり前だが、実家にいるとゴミが気づいたらなくなっているので、ゴミを収集されるという意識がなくなっていた。

 

これまで実家を除くと都内3自治体に住んだ経験があり、それぞれゴミの基準がバラバラだったり、そもそもがゴミ袋が有料だったりと地域差があった。そしてそのどれもが全く覚えていない。自慢ではないが、現在住んでいない自治体のゴミ収集ルールを覚えているほど、私は記憶力がよくないのである。格好良くいうと、自らに必要のないことは覚えない主義である(と、万物にとって必要ない文章を書いている人間が言っている)。

 

現在住民税を収めている自治体のゴミ分類は、燃えるゴミ、もえないゴミ、びん、缶、ペットボトル、繊維、古紙、危険物、食品包装プラスチックに分かれている。引っ越してたった1,2ヶ月でよくぞここまで暗記したものだと感心した方には申し訳ないが、私は毎朝、その日のゴミと分類をホームページでチェックしている。もちろん先述した分類もカンニングである。自慢ではないが、現在住んでいる自治体のゴミ収集ルールを覚えているほど、頭の容量に空きはないのである。格好良くいうと、私の脳ってばスペック不足である。

 

分類としてはこのくらいで、出すゴミ袋の指定は特にない。ただ、透明もしくは半透明というプライバシーそっちのけの指定がある。コンビニでもらう白いビニール袋はNGということになる。コンビニがコンビニエンスでなくなった瞬間である。袋に詰められるものはどんな分類だろうと、何でもかんでも透明もしくは半透明のビニール袋に詰めて収集される。危険なものの場合は紙に包んで内容物を記載しておく。小学校の卒業文集とかも危険物にあたるだろうから、紙に包んで「甘酸っぱい思い出」と書いて収集してもらおう。将来の夢「サッカー選手」は眩しくて直視したら命の危険もある。

 

危険物と燃えないゴミはなんとなくわかる。燃えません!て顔して待機してるやつだから。敏感ペットボトル(びん、缶、ペットボトル)だってすぐにわかる。ペットボトルが敏感か鈍感かにかかわらず、びんか缶かを当てればいいだけなのだから。ちなみに私は缶がアルミなのかスチールなのかまでわかる技術を昔持っていたが、最近ではその必要はなくなり、缶一括りなのだなと寂しい気持ちになった。

 

燃えるゴミは圧倒的知名度であろう。困った時の燃えるゴミ。燃えるゴミなら、燃えるゴミならなんとかしてくれる。全てのゴミは燃えるゴミへ通ず。様々な格言に言われる通り、何ゴミか迷ったらとりあえず燃えるゴミでいいだろう。(男女関係的な意味でない)火遊びを覚えたての子供のように水以外なんでも燃えると思ってゴミを投入する。何が燃えるゴミかというよりはゴミと認識したらそれは燃えるゴミなのである。

 

そう思っていた時期が私にもありました。群馬は、今でもこんな感じでした。

 

東京はビニール類を燃えるゴミにいれてはいけなかった。ダイオキシンだかダイオウグソクムシだかが話題になった頃からだろうか、確かにビニール類を燃えるゴミにしてはいけなかった、東京は。

 

対してここ、埼玉では、ビニールという概念は特にないような気がするが、「食品包装プラスチック」というよくわからないゴミがいる。ビニールっていう大きなくくりではないのだけれど、食品の包装をしているもので、プラマークのついているものらしい。食品が入っていたビニール袋って概念でいいかもしれない。

 

食品系のビニールねと簡単に判断できそうなものだが、マヨネーズの容器、納豆の容器は汚れがとりにくいため、燃えるゴミという注意書きがある。もうお気づきだろうが、そもそも汚れを落とさないといけないのである。あー、この食品包装プラスチック汚れおちにくいー!って思ったら燃えるゴミなのである。食品包装プラスチックの汚れを落とす才能が皆無の私の前ではすべて燃えるゴミである。

 

そしてもう一つすごい注意書きが「シャンプーの容器、洗剤の容器などはプラスチックでも食品包装でないため、燃えるゴミ」。洗剤を食品と思っちゃってる人がいるのか、この街には。

 

以上、さいたまのゴミ分別状況について、しゃべるゴミからのレポートでした。

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ジムに通いだした干物

 

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最近ジムに入会した。一人暮らしで金がないのにジムにいくなんて愚かという言葉の意味として広辞苑に載る日も近い。

 

これまでジムといえば筋トレ、ランニング、サイクリングなどの多くのマシンが並び、スタジオではおばさんたちがエアロビクスで汗を流す。更衣室の先には大きな風呂とサウナがあり、銭湯代わりに使う爺さんもいるくらい。そんなことを考えていたが、今通っているジムにはマシンは皆無、エアロビクスをやるスタジオもなければ風呂もサウナもない。あるのはリングとサンドバッグ、あとは床と壁くらいだ。更衣室とシャワーはあるよ。

 

月額料金で都内にある複数の道場に行くことができて、平日は職場の近く、休日は家の近所と使い分けることができる。基本的に1時間1コマで決まったレッスンが行われる。参加しないで空きスペースでシャドウボクシングやったりサンドバッグ蹴ったり殴ったりする人もいる。最近都内を中心に(地方でも流行っているのだろうか)流行っているらしい。

 

本気で格闘家になろうとしているわけではない。気に入らない上司を力でねじ伏せてやろうなどと考えてなどいない。ダイエット、体力づくり目的で通う人が増えている今注目のスポーツジムである。もちろん気に入らないやつを代わりにねじ伏せてくれるコネクションを目的になどしていない。絶対に。絶対にだ。

 

友人に1か月にわたりプレゼンを受けてついに体験入会となった。ちなみに友人はもともと100kgくらいのヘビー級の珍獣だったが、週5回近くジムに通いパンチの度に「シュッ」って自分で言っちゃうくらいの珍獣になっていた。階級も順調に下がっているらしい。自転車にハマった時もあったのだが、何か趣味ができると憑りつかれた様にのめりこんでいく。数年後の大みそかメイウェザーと戦っているかもしれない。さすがにそうなったら年は越せない。

 

体験自体は丁寧に教えてくれて、スポーツジムでやっていた音楽に合わせて格闘技っぽいことをやるレッスンが少し役にもたち、いいストレス解消になった。その日のうちに入会するとお得という言葉に踊らされて入会した。

 

その後単身乗り込んだレッスンでは高校の部活だってこんな厳しくなかったというようなしごきにあい、前世(あるいは現在)どんな悪いことしたらこんな仕打ちに遭うのかというような扱いを受けている。非力なくせにだるんだるんにたるんだ体の中年は半べそでレッスンを終えると毎回逃げるようにシャワーを浴びて逃げている。

 

それでも私は、暴力にものをいわせるタイプの男を目指して通い続ける(予定だ)(違約金が発生するから)。

 ああ、後悔しているよ

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引っ越し出直し復帰宣言

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引っ越しをした。思えばずいぶん長いことブログを放置したものであり、今更訪れてくれる人などいない、荒野みたいなところでブログ再開を宣言する。

 

家庭の事情により、人生二度目の出戻りを経験し1年が経過した中、完全に勢いで引っ越しを決めた。8月は1年で一番賃貸の価格が下がるらしい。敷金礼金0も当たり前、仲介手数料も勉強しまっせ、家賃?そんなん来月からでいいわという意味不明なフリーレントてなもんもついてきた。

 

ついてきた結果、東京ではなく埼玉に着地した。職場は東京である。

 

関東の地理に疎い人には申し訳ないのだが、日本の首都は東京である。TOKYO。いろんな電車が乗り入れていて、そのうちの群馬からの電車に2時間半揺られ1年通っていた。家を出るのは7時だった。帰りはまあ、なにもなければ10時半くらい。
ちょっと飲み会の予定でもあれば到着は深夜2時。さすがにそれはつらいだろうと東京泊を検討すると、そのままオールか友人宅に泊まるか、ビジネスホテルか、いずれにせよ多くの犠牲を払うことになる。

kimura-evkitty.hatenablog.com

また、会社から支給される交通費には上限があり、私の毎月の交通費はその上限からさらに足が出る額だった。おかげで会社からは白い目で見られ、給料泥棒に加えて交通費泥棒という肩書までつけられた。

 

このまま生活を続けると体はガタが来てポンコツになり、会社からは簡単に捨てられる未来しか見えないと慌てて物件を見漁った結果、主に金銭的な理由から東京を目指して飛んだ群馬の下町ロケットは埼玉で失速、着陸と相成ったわけである。

 

世間の埼玉のイメージはどんなものかしらないが、群馬人からすると都心に近くあこがれの対象でありながら、東京、神奈川に次ぐ地位を千葉と争っている、そんな紛争地帯である。

 

通勤時間は1時間ちょっとにまで短縮された。埼玉だって全然いいじゃないか。

 

その代わり、テレビはなくabemaTVのヘビーユーザーになったり、冷蔵庫はなく家で冷たい飲み物を飲むことは一切なく、唯一購入した洗濯機で自分で洗濯しなくてはいけなくなったり、実家と家電と母親のありがたみを身をもって感じた新生活である。

 

その後、ゴミ箱、インターネット回線、電子レンジ、テレビと主に中古家電を中心に増えている最中であるが、最後の最後にようやく冷蔵庫を家に招き入れるミッションが完了した。

 

今我が家には休息のために寝る布団、体を洗う洗剤類、衣類洗濯をする洗濯機、世界情勢を知るためのテレビ、うんこを洗い流すためのウォシュレット、空っぽの冷蔵庫がそろっている。

 

長いこと冷蔵庫のない生活を送っていたので、冷蔵庫に何をいれればいいのかわからない。とりあえず今は冷蔵庫用の脱臭剤だけ入っている。

お前は何を冷やしたくて、何のにおいを取り除きたいのだ。

 

冬になるし外に出しときゃだいたい冷える

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映画レビューまとめ オーシャンズ111213他

またしばらくブログを放置してしまっていたが、これは私がワールドカップの開幕に合わせてロシアに渡り日本代表を応援しているせいではない。心配をかけた。
国内からワールドカップを観戦しては夜な夜な日本代表を応援している。日本代表って毎日試合してるわけではないのに。

 

一介のサラリーマンに面白い出来事など起きるはずもなく、これまでamazonプライムビデオで観た映画をいくつか紹介する。ながながとあらすじや見どころを含めたレビューを書く才能が自分にないことを最近の更新で気付かされたので、一言コメント程度になっているのは許してほしい。

 

 ウルフ・オブ・ウォールストリート

 

レオナルド・ディカプリオ主演、アメリカの金融業界で起きた実話を基にした映画。ディカプリオ主演といいつつ、主人公は多分白い粉。白い粉がいろんな男を呪っていく、りんぐの貞子的ポジションを演じている。あと、長い。

 

フーンッ度:★★★★☆

 

オーシャンズ11~13

 

オーシャンズ11 (字幕版)
 

 

豪華ハリウッドスターが大集合した話題作。カジノや美術館を狙う犯罪ドリームチーム。シリーズ物だけど11から見始めて全く問題なかった。個人的に洋画が苦手な理由が、欧米人の顔の違いがよくわからなくなるからだということを再認識した。ブラッド・ピットとかはわかるんだけど、ちょっと脇役になるともうだめ。仲間だと思ってたやつが、裏切ったと思ったら普通に敵だったりするし。一味のメンバーでもだめ、双子役もいるんだもん。


すべての数字を合わせると:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★36個

 


白ゆき姫殺人事件

 

白ゆき姫殺人事件 [DVD]

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ということで邦画。原作を読んでいたけど、犯人忘れてた。twitterで身バレとか、炎上とか怖いなと思う作品。あと、コナンくんが真実はいつも一つって言ってるのに、話す人間によって180°変わる。この広い世界の何処かに私のことを評価してくれる、好意をもってくれる人がいるはずと思わずにはいられない。


ディズニー度:☆☆☆☆☆(王子様は出てこない)


SEVEN

 

セブン (字幕版)

セブン (字幕版)

 

 


ブラッド・ピットつながりで観た。キリスト教七つの大罪を基にした連続猟奇殺人の映画。これはネタバレになるかもしれないけど、七人くらい死ぬ。


死人:★★★★★★★くらい


毎日1本くらいのペースではみているのでまだまだあるのだが、また別の機会に。多分、忘れたやつもある。

 

洋画で途中でエロいシーンとか出てくると満員電車できまずくなる

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咳をしても当然一人

 

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連休明けから長期的な体調不良が続いている。はじめは鼻水、喉、熱が次々に襲い掛かってきた。一命はとりとめたものの、生きているのが奇跡(と自分に思わしめた)くらいしんどかった。

 

体調が復調しない中でも仕事(しないにしろ職場)へ行っては、往復5時間の移動時間が老いた身体と心を蝕んでいた。さらには全く興味のない会社のイベント(歓迎会、休日のBBQ、半ば強制参加の部活、連れパチ)で平日深夜帰り、それどころか週末も上京しては遊んで、体力の回復を図るタイミングなど皆無であった。

 

そんな無理がたたってか、現在熱こそないものの、咳が止まらない。ついでに皮膚は枯れ唇は裂け、あらゆる部位が絶滅したかに見えた、だが、私は死滅していなかった、と北斗の拳みたいなボロボロの身体になっている。一体何の炎に包まれたのだろうか、シェルターには入れてもらえなかったのだろうか。わからない人は北斗の拳を見よう。

 

目下、体の不調はぱっくり割れた唇と、止まらない咳、その2つに絞られた。


咳の方は会議や電車、法事など空気を読まなければいけない場面では非常にやっかいではあるが、音が他者に不快感を与えるくらいの影響で済んでいる。その結果、私が仕事を解雇されたり、痴漢冤罪で捕まったり、突然自分の葬式が行われたりしていないので、平和に過ごせている。


咳をするたび腹に力が入るのか腹筋が痛い。これ思いがけず筋トレなんじゃないだろうか。クリスティアーノ・ロナウドもびっくりの、道具を貼らなくても良いタイプの、腹筋マシーンなんじゃないだろうか。夏を前にこんな調子で腹筋が鍛えられるなら体調不良もいいかもしれない。

 

他方、唇は年末に口唇ヘルペスの再発に悩まされて以来完治せずにずっとくすぶってる気がする。一度発症すると体調の悪化ですぐに唇周辺にあらわれる水ぶくれみたいなヘルペスのクスリは一度皮膚科で診察されていれば薬局で購入することが可能だ。1本1000円するそのクスリを、年末からかれこれ5本は購入している。クスリに頼らずとも数日でかさぶたとなり回復するものなのだが、治っては別の場所に転移するスタミナ自慢の私のヘルペスはすでに口の周りを2周半ほど・・・。部活サボって走らされてる中学生じゃないんだからと思いつつ、今日もクスリを塗っている。

 

その影響か不明ながら唇本体に水ぶくれでなく、完全にパックリとした地割れが走った。ヘルペスのクスリも一時的には効果があるようなのだが、油断してオールでもしようものなら裂け目は一つ増え二つ増え、日焼けした後の皮膚のように脱皮を繰り返すようになる。飼い主の私よりもずいぶんと早くバカンスにいったもんだ、唇のくせに。だいたい唇の分際でバカンスになんていってんじゃない。お前なんて飲食、喫煙以外に役目はないのである。他人との接触なんざまったくねえんだぞ。

 

ちなみにヘルペスってウィルスなのですぐ感染するらしい。一向に体内への摂取しか役目のない自分の唇を思いながら考えたのは、ヘルペス持った状態でキスしたり、なんなら局部を舐め合ったりしたら、これって悲しみしか生まれないんじゃないだろうか。経験がある人にはぜひ教えてもらいたいものだが、こんなこと考えるなんて、心と身体が蝕まれるとろくなことを考えない典型である。

 

頭までウィルスに侵された男の末路である

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大変なものを盗んでいきました!「グランド・イリュージョン」レビュー

 

 

 毎日2時間ちょっとかけて通勤しているという現実を受け止めないままもうすぐ1年近く経つ。行きはまあ、ほとんど寝ている。radikoのタイムフリーを駆使しながら。

 

帰りについては座れないことが多く、眠って帰れないのが普通だ。さて、その一見無駄に思える乗車時間に何をするか。知識を蓄えるために読書をする、ライバルに差をつけるためにゲームをする、乗車時間の長さに限らずこれくらいまあみんなやる。1年近く経ってようやく気がついた、こんだけ時間あったら、普通に映画見れる。

 

というわけでamazonプライムが役にたった。しかもダウンロードして見れるので通信費とかは気にしなくていいのだ。これで週に5本近くの映画を見ては人生が豊かになっていくぞ。おすぎに近づくぞ。精神年齢と知っている漢字の数が小学生レベルの私はもっぱら邦画専門だったのだが、この際洋画にも手を出してみたいと思っていた私が天啓のように出会った一つのツイートからタイトルを決めた。

 

 


一つめの「ショーシャンクの空に」は学生時代友人と見た記憶があったのでパスした。「人生の最高傑作だ」という紹介のされ方をして、確かに面白かった気はするのだけれど、今となっては雨が降ってて、刑務所の話で暗かったし。いや、本当にいい映画だった、はずである。本当にみたんだ。本当に。

 

そんなわけで「グランド・イリュージョン」を見たのでレビューしよう。レビューって特筆すべき面白な出来事が起こらない私のような小市民にもネタをくれるからすごい。

 

グランド・イリュージョン

 

最後の最後でえーっ!って騙される本とか映画は割と好きなのでこれをチョイスした。えーっ!ってなるぞなるぞって思って構えて見ていても全く問題ない。最初からえーっ!ってなったから。

 

話としては4人のたいしてうだつのあがらないマジシャンが謎のタロットカードにより集められ、指示されたマジックの興行で成功を収めていく。4人を集めた人間の正体がわからないまま、マジックは銀行強盗など危険なものになっていく。果たして謎のマジッシャンの正体は、その目的は!?

 

自分で読み返しても、全然面白そうに感じないので、大変申し訳ないのだが、非常に楽しめた作品だった。続編も出ているようなので、観てみたい。

 

マジックで犯罪しても証拠がないから罪に問えないのかなんかしらんけど捕まえても開放しちゃう。開放したくせにずっと警察は追いかける。警察っていうかFBIとインターポール。インターポールってルパン三世以外ではなかなか耳にしないけど、追っかけても追っかけても捕まえられないのはまさに銭形警部って感じなので、インターポールの地位は一向に向上しそうにない。


2時間程度の映画だったが、マジックじゃない場面で間延びしたりすることはなく、テンポよくすすんでいった。

4人のマジシャンはそれぞれ得意分野とかあって、中でも最年長の男はメンタリズムを駆使してた。それってマジックなのかよくわからないのだけど、メンタリストって人生イージーモードなんではって気分になった。他のやつも女にモテてたりしてずるいなと思ったので、私は今、手品の練習をしている。

 

手品だろうがなんだろうが、私がモテたりしたらそれこそマジックである。映画以上の奇跡をお見せしたいといつか思う。

 

 

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奇跡は起こらないから奇跡

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何も信じられない!「LIAR GAME」レビュー

 

この間『LIAR GAME』という漫画を読んだ。連載時期は結構昔だが、ドラマ化映画化されたので知っている人も多いだろう。連載開始当初はヤンジャンを買っている人間が近くにいたので読んでいたが、途中で一人暮らしを始めたりでヤンジャンと距離をとったためそれきりになっていた。ドラマも映画もそこまで興味がなくて見ようと思わなかった。

 

 

とりあえず、ものすごく極めてとても簡単にあらすじを話すと、「勝手に大金を押し付けられて同じ境遇の人たちと騙し合いのゲームをする」物語である。負けたら負債をおい、勝っても次のステージに強制参加させられる、どうしても抜けたければ勝ち金額の半額を払ってドロップアウトするという、行くも地獄負けるも地獄抜けるも地獄という地獄の漫画である。あと、絵がそんなうまくないのも人によっては地獄かもしれない。

 


騙し合いのゲームは相手から1億円奪うというかなりストレートなものから椅子取りゲームとかロシアンルーレットまでバリエーション豊富である。主人公であるバカ正直な神崎直が天才詐欺師秋山深一と協力してゲームを勝ち抜いていく頭脳サスペンスである。そんなジャンルがあるのか知らないけど。

 

 

いわゆるレビューというもののセンスと才能が皆無なことは自覚しているのだが、最近の通勤時間の実績(ちゃんとお金を払って見ている動画や漫画)を披露する場がないので、勝手ながらこうしてレビューをしていく。ネタバレになるようなことは極力ないとは思うが、もし万が一これはネタバレだ!と感じてしまったら紹介してるamazonの紹介リンクから商品を購入して正解を確かめてもらえばいいと思う。そして私には紹介料が入るということでwin-winの関係が出来上がる。これは「ライアーゲーム、騙し合いのゲームだ」

 

 

一回戦はマネー奪い合いゲームという、一対一の勝負である。まあそれだけ。
二回戦は少数決ゲーム、敗者復活戦で密輸ゲーム、・・・どれもこれも手に汗握る非常にスリリングな展開で面白い。が、途中である変化が起きる。

 

まずひとつがライアーゲーム事務局の人間がお笑い要員になるのである。仮面をつけた事務局員は常に冷静沈着で参加者が文句を言っても黙らせ進行させる、カイジで言うところの利根川のような役割である。(ちなみにこの漫画をレビューする上でカイジを例に出すのは非常に悪手である)事務局員はディーラーとして進行することもあるが、ある時からバックヤードのモニターで観戦するメンバーも現れる。

 

ディーラーをやってるときはまだいい。ゲームによってディーラーが入れ替わることもある。ゲームが進むに連れてモニター見学者が増えるとキャラを立たせるためか、状況を説明させるためかプレイヤーよりもバカなんじゃないかって状況になる。特にフォルリがいい。

 

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冷静にゲームを進行するディーラーのはずが、気がつけば一番読者に近い位置にいる。人の心に入り込むのがウマすぎる。そして、ともすれば難しくなりがちな対戦の攻防についても説明してくれる。読者と一緒に騙されてくれる。みんなの心の中にフォルリはいるよ。

 

 

そしてアルサブ。

こいつは仮面が素顔なんじゃないかってくらい冷たい。冷たいっていっても頭がいい冷静ってわけじゃなく、何にそんな不満を持って生まれてきたんだって感じで冷たい。最終的に上司に怒られるところが唯一の人間らしさかもしれない。

 

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そんなディーラーの紹介とならんで気になった変化が、途中から参加者にあだ名をつけはじめたことだ。フォルリとアルサブがディーラーのときに個々を判別しやすくするためのコードネームと言って勝手につけた。コードネームってもっとかっこいいものだと思うんだけど、この漫画は完全にあだ名、もっというとただの悪口も多い。

 

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悪口の典型的なパターン、小学校低学年が浅慮に口にする代表格「ハゲ」「デブ」。作者はこのタイミングで嫌なことでもあったのだろうか。これでは道徳の教科書には絶対に載れない。基本的には身につけている衣服や髪型などで決められやすいのだが、「ネズミ」というあだ名もいる。これは人ですらない。余談だが核心にふれると、この「ネズミ」かなりのやり手で主人公たちの強力なライバルである。さすが夢の国の主といったところか。

 

主人公の神崎直について「紅一点」となっている。このグループに女性が一人しかいないからなのだが、別会場でやっている方には女性もいるのにどうするのだろうと思ったが、主人公だけあってコードネームで呼ばれることは殆どなかった。作者もきっとわすれてるのだろう。
このブロッグ最後が、もうひとりの主人公秋山シンイチだが、彼は「前科者」だった。初対面の人間ばかりが集まって戦う、しかも「騙し合いのゲーム」に「前科者」がいたら誰だって警戒するだろう。誰も話を聞いてくれないだろう。そんな問題も主人公補正で全く意に介さない。ここも作者が秋山が前科者だったことを忘れている。

 

もう一方のブロックは割とまともである。

 

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ぱっと見一番目立つのが目つきの悪い女性だが、彼女は「ニューハーフ」である。ここまで読んでいる読者であれば全然違和感はないのだが、やはり初めてあった参加者は女性と思うだろう。このフクナガ本人も女に思われたほうが何かと都合がいいと作中言っているのだが、そんな思惑どこ吹く風、カミングアウトと呼ぶにはあまりに軽いノリで周知している。


もうひとり可哀想なのは「中年フリーター」だ。これも言わなければ誰もわかんないし、大きなお世話である。数年後の自分のあだ名にならないようにと思いながら読み進めたが、感情移入するどころかセリフもほぼなかったので安心して読んでほしい。

 

こんなようなメンバーとゲームを戦って勝ち抜いて物語がすすんでいく。頭脳戦でどんでん返しにつぐどんでん返し、出し抜いた参加者はほぼ必ず高笑いをして得意げにその裏側を暴露してくれる。仮面のモニター見学組が代わりに解説することもある。読者としてはなるほどー、と思いつつ主人公サイドの逆転勝利にほっと胸をなでおろすんだと思うが、さっぱり理解できない。

 

これがこの漫画の一番の感想なのだが、種明かしされても頭の中には「?」が浮かんでいることが多い。サッカー漫画を読んでもサッカーがうまくならなかったように、ヒカルの碁を読んでも碁が打てるようにならなかったように、ライアーゲームを読んでも、私は嘘つきにはなれなかった。根っからの正直者だからね。

 

 

 

 

これはライアーゲーム、騙し合いのゲームよ

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