咳をしても当然一人

 

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連休明けから長期的な体調不良が続いている。はじめは鼻水、喉、熱が次々に襲い掛かってきた。一命はとりとめたものの、生きているのが奇跡(と自分に思わしめた)くらいしんどかった。

 

体調が復調しない中でも仕事(しないにしろ職場)へ行っては、往復5時間の移動時間が老いた身体と心を蝕んでいた。さらには全く興味のない会社のイベント(歓迎会、休日のBBQ、半ば強制参加の部活、連れパチ)で平日深夜帰り、それどころか週末も上京しては遊んで、体力の回復を図るタイミングなど皆無であった。

 

そんな無理がたたってか、現在熱こそないものの、咳が止まらない。ついでに皮膚は枯れ唇は裂け、あらゆる部位が絶滅したかに見えた、だが、私は死滅していなかった、と北斗の拳みたいなボロボロの身体になっている。一体何の炎に包まれたのだろうか、シェルターには入れてもらえなかったのだろうか。わからない人は北斗の拳を見よう。

 

目下、体の不調はぱっくり割れた唇と、止まらない咳、その2つに絞られた。


咳の方は会議や電車、法事など空気を読まなければいけない場面では非常にやっかいではあるが、音が他者に不快感を与えるくらいの影響で済んでいる。その結果、私が仕事を解雇されたり、痴漢冤罪で捕まったり、突然自分の葬式が行われたりしていないので、平和に過ごせている。


咳をするたび腹に力が入るのか腹筋が痛い。これ思いがけず筋トレなんじゃないだろうか。クリスティアーノ・ロナウドもびっくりの、道具を貼らなくても良いタイプの、腹筋マシーンなんじゃないだろうか。夏を前にこんな調子で腹筋が鍛えられるなら体調不良もいいかもしれない。

 

他方、唇は年末に口唇ヘルペスの再発に悩まされて以来完治せずにずっとくすぶってる気がする。一度発症すると体調の悪化ですぐに唇周辺にあらわれる水ぶくれみたいなヘルペスのクスリは一度皮膚科で診察されていれば薬局で購入することが可能だ。1本1000円するそのクスリを、年末からかれこれ5本は購入している。クスリに頼らずとも数日でかさぶたとなり回復するものなのだが、治っては別の場所に転移するスタミナ自慢の私のヘルペスはすでに口の周りを2周半ほど・・・。部活サボって走らされてる中学生じゃないんだからと思いつつ、今日もクスリを塗っている。

 

その影響か不明ながら唇本体に水ぶくれでなく、完全にパックリとした地割れが走った。ヘルペスのクスリも一時的には効果があるようなのだが、油断してオールでもしようものなら裂け目は一つ増え二つ増え、日焼けした後の皮膚のように脱皮を繰り返すようになる。飼い主の私よりもずいぶんと早くバカンスにいったもんだ、唇のくせに。だいたい唇の分際でバカンスになんていってんじゃない。お前なんて飲食、喫煙以外に役目はないのである。他人との接触なんざまったくねえんだぞ。

 

ちなみにヘルペスってウィルスなのですぐ感染するらしい。一向に体内への摂取しか役目のない自分の唇を思いながら考えたのは、ヘルペス持った状態でキスしたり、なんなら局部を舐め合ったりしたら、これって悲しみしか生まれないんじゃないだろうか。経験がある人にはぜひ教えてもらいたいものだが、こんなこと考えるなんて、心と身体が蝕まれるとろくなことを考えない典型である。

 

頭までウィルスに侵された男の末路である

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大変なものを盗んでいきました!「グランド・イリュージョン」レビュー

 

 

 毎日2時間ちょっとかけて通勤しているという現実を受け止めないままもうすぐ1年近く経つ。行きはまあ、ほとんど寝ている。radikoのタイムフリーを駆使しながら。

 

帰りについては座れないことが多く、眠って帰れないのが普通だ。さて、その一見無駄に思える乗車時間に何をするか。知識を蓄えるために読書をする、ライバルに差をつけるためにゲームをする、乗車時間の長さに限らずこれくらいまあみんなやる。1年近く経ってようやく気がついた、こんだけ時間あったら、普通に映画見れる。

 

というわけでamazonプライムが役にたった。しかもダウンロードして見れるので通信費とかは気にしなくていいのだ。これで週に5本近くの映画を見ては人生が豊かになっていくぞ。おすぎに近づくぞ。精神年齢と知っている漢字の数が小学生レベルの私はもっぱら邦画専門だったのだが、この際洋画にも手を出してみたいと思っていた私が天啓のように出会った一つのツイートからタイトルを決めた。

 

 


一つめの「ショーシャンクの空に」は学生時代友人と見た記憶があったのでパスした。「人生の最高傑作だ」という紹介のされ方をして、確かに面白かった気はするのだけれど、今となっては雨が降ってて、刑務所の話で暗かったし。いや、本当にいい映画だった、はずである。本当にみたんだ。本当に。

 

そんなわけで「グランド・イリュージョン」を見たのでレビューしよう。レビューって特筆すべき面白な出来事が起こらない私のような小市民にもネタをくれるからすごい。

 

グランド・イリュージョン

 

最後の最後でえーっ!って騙される本とか映画は割と好きなのでこれをチョイスした。えーっ!ってなるぞなるぞって思って構えて見ていても全く問題ない。最初からえーっ!ってなったから。

 

話としては4人のたいしてうだつのあがらないマジシャンが謎のタロットカードにより集められ、指示されたマジックの興行で成功を収めていく。4人を集めた人間の正体がわからないまま、マジックは銀行強盗など危険なものになっていく。果たして謎のマジッシャンの正体は、その目的は!?

 

自分で読み返しても、全然面白そうに感じないので、大変申し訳ないのだが、非常に楽しめた作品だった。続編も出ているようなので、観てみたい。

 

マジックで犯罪しても証拠がないから罪に問えないのかなんかしらんけど捕まえても開放しちゃう。開放したくせにずっと警察は追いかける。警察っていうかFBIとインターポール。インターポールってルパン三世以外ではなかなか耳にしないけど、追っかけても追っかけても捕まえられないのはまさに銭形警部って感じなので、インターポールの地位は一向に向上しそうにない。


2時間程度の映画だったが、マジックじゃない場面で間延びしたりすることはなく、テンポよくすすんでいった。

4人のマジシャンはそれぞれ得意分野とかあって、中でも最年長の男はメンタリズムを駆使してた。それってマジックなのかよくわからないのだけど、メンタリストって人生イージーモードなんではって気分になった。他のやつも女にモテてたりしてずるいなと思ったので、私は今、手品の練習をしている。

 

手品だろうがなんだろうが、私がモテたりしたらそれこそマジックである。映画以上の奇跡をお見せしたいといつか思う。

 

 

グランド・イリュージョン [DVD]
 

 

 

奇跡は起こらないから奇跡

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何も信じられない!「LIAR GAME」レビュー

 

この間『LIAR GAME』という漫画を読んだ。連載時期は結構昔だが、ドラマ化映画化されたので知っている人も多いだろう。連載開始当初はヤンジャンを買っている人間が近くにいたので読んでいたが、途中で一人暮らしを始めたりでヤンジャンと距離をとったためそれきりになっていた。ドラマも映画もそこまで興味がなくて見ようと思わなかった。

 

 

とりあえず、ものすごく極めてとても簡単にあらすじを話すと、「勝手に大金を押し付けられて同じ境遇の人たちと騙し合いのゲームをする」物語である。負けたら負債をおい、勝っても次のステージに強制参加させられる、どうしても抜けたければ勝ち金額の半額を払ってドロップアウトするという、行くも地獄負けるも地獄抜けるも地獄という地獄の漫画である。あと、絵がそんなうまくないのも人によっては地獄かもしれない。

 


騙し合いのゲームは相手から1億円奪うというかなりストレートなものから椅子取りゲームとかロシアンルーレットまでバリエーション豊富である。主人公であるバカ正直な神崎直が天才詐欺師秋山深一と協力してゲームを勝ち抜いていく頭脳サスペンスである。そんなジャンルがあるのか知らないけど。

 

 

いわゆるレビューというもののセンスと才能が皆無なことは自覚しているのだが、最近の通勤時間の実績(ちゃんとお金を払って見ている動画や漫画)を披露する場がないので、勝手ながらこうしてレビューをしていく。ネタバレになるようなことは極力ないとは思うが、もし万が一これはネタバレだ!と感じてしまったら紹介してるamazonの紹介リンクから商品を購入して正解を確かめてもらえばいいと思う。そして私には紹介料が入るということでwin-winの関係が出来上がる。これは「ライアーゲーム、騙し合いのゲームだ」

 

 

一回戦はマネー奪い合いゲームという、一対一の勝負である。まあそれだけ。
二回戦は少数決ゲーム、敗者復活戦で密輸ゲーム、・・・どれもこれも手に汗握る非常にスリリングな展開で面白い。が、途中である変化が起きる。

 

まずひとつがライアーゲーム事務局の人間がお笑い要員になるのである。仮面をつけた事務局員は常に冷静沈着で参加者が文句を言っても黙らせ進行させる、カイジで言うところの利根川のような役割である。(ちなみにこの漫画をレビューする上でカイジを例に出すのは非常に悪手である)事務局員はディーラーとして進行することもあるが、ある時からバックヤードのモニターで観戦するメンバーも現れる。

 

ディーラーをやってるときはまだいい。ゲームによってディーラーが入れ替わることもある。ゲームが進むに連れてモニター見学者が増えるとキャラを立たせるためか、状況を説明させるためかプレイヤーよりもバカなんじゃないかって状況になる。特にフォルリがいい。

 

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冷静にゲームを進行するディーラーのはずが、気がつけば一番読者に近い位置にいる。人の心に入り込むのがウマすぎる。そして、ともすれば難しくなりがちな対戦の攻防についても説明してくれる。読者と一緒に騙されてくれる。みんなの心の中にフォルリはいるよ。

 

 

そしてアルサブ。

こいつは仮面が素顔なんじゃないかってくらい冷たい。冷たいっていっても頭がいい冷静ってわけじゃなく、何にそんな不満を持って生まれてきたんだって感じで冷たい。最終的に上司に怒られるところが唯一の人間らしさかもしれない。

 

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そんなディーラーの紹介とならんで気になった変化が、途中から参加者にあだ名をつけはじめたことだ。フォルリとアルサブがディーラーのときに個々を判別しやすくするためのコードネームと言って勝手につけた。コードネームってもっとかっこいいものだと思うんだけど、この漫画は完全にあだ名、もっというとただの悪口も多い。

 

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悪口の典型的なパターン、小学校低学年が浅慮に口にする代表格「ハゲ」「デブ」。作者はこのタイミングで嫌なことでもあったのだろうか。これでは道徳の教科書には絶対に載れない。基本的には身につけている衣服や髪型などで決められやすいのだが、「ネズミ」というあだ名もいる。これは人ですらない。余談だが核心にふれると、この「ネズミ」かなりのやり手で主人公たちの強力なライバルである。さすが夢の国の主といったところか。

 

主人公の神崎直について「紅一点」となっている。このグループに女性が一人しかいないからなのだが、別会場でやっている方には女性もいるのにどうするのだろうと思ったが、主人公だけあってコードネームで呼ばれることは殆どなかった。作者もきっとわすれてるのだろう。
このブロッグ最後が、もうひとりの主人公秋山シンイチだが、彼は「前科者」だった。初対面の人間ばかりが集まって戦う、しかも「騙し合いのゲーム」に「前科者」がいたら誰だって警戒するだろう。誰も話を聞いてくれないだろう。そんな問題も主人公補正で全く意に介さない。ここも作者が秋山が前科者だったことを忘れている。

 

もう一方のブロックは割とまともである。

 

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ぱっと見一番目立つのが目つきの悪い女性だが、彼女は「ニューハーフ」である。ここまで読んでいる読者であれば全然違和感はないのだが、やはり初めてあった参加者は女性と思うだろう。このフクナガ本人も女に思われたほうが何かと都合がいいと作中言っているのだが、そんな思惑どこ吹く風、カミングアウトと呼ぶにはあまりに軽いノリで周知している。


もうひとり可哀想なのは「中年フリーター」だ。これも言わなければ誰もわかんないし、大きなお世話である。数年後の自分のあだ名にならないようにと思いながら読み進めたが、感情移入するどころかセリフもほぼなかったので安心して読んでほしい。

 

こんなようなメンバーとゲームを戦って勝ち抜いて物語がすすんでいく。頭脳戦でどんでん返しにつぐどんでん返し、出し抜いた参加者はほぼ必ず高笑いをして得意げにその裏側を暴露してくれる。仮面のモニター見学組が代わりに解説することもある。読者としてはなるほどー、と思いつつ主人公サイドの逆転勝利にほっと胸をなでおろすんだと思うが、さっぱり理解できない。

 

これがこの漫画の一番の感想なのだが、種明かしされても頭の中には「?」が浮かんでいることが多い。サッカー漫画を読んでもサッカーがうまくならなかったように、ヒカルの碁を読んでも碁が打てるようにならなかったように、ライアーゲームを読んでも、私は嘘つきにはなれなかった。根っからの正直者だからね。

 

 

 

 

これはライアーゲーム、騙し合いのゲームよ

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女医とドラッグの話(決してロックンロールではない)

 

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ここ半年ですっかり薬漬けになってしまった。
皮膚科に通い軟膏と内服薬をもらい、眼科に通い軟膏点眼薬をもらい、結構な頻度で体調を崩しては内科で内服薬をもらう。
毎日の食事の品目よりも薬の数の方がおおいような気もする。

 

そんな病院と薬の話だが、私は全くの素人だし病名すらも忘れるような人間なので本当に困っているのにこのページに辿り着いてしまった人には何の役にも立たないということを始めに伝えておく。

 

なかでも眼科については女医から、「一生私(の処方した目薬)なしで生きられない(体にしてやったわ)」と宣告された。女医という単語の持つ男子中学生のイメージを体現している。
そもそも通っている眼科は複数の眼科医からなるクリニックで日替わり、せわしないときには午前と午後で医師が代わる。
女医曰く、「眼科は診る人間によって意見がかわるから決まった人間に見続けてもらった方がいい」らしい。そういわれればこの女医にたどり着くまで数件の病院と眼科医を転々としてもなかなかよくならなかったので、そういうものなのかもしれない。

 

かれこれ半年くらい通い続けているのだけれど、瞼の裏にモーグルのこぶみたいなのができてて眼球を傷付けて痒かったりする病気が私の眼病である。アレルギー性結膜炎の重症版で春季カタルとかいう名前だった。高校生の頃にもなったことがあり、今回改めて調べてみたら、青少年に多く、思春期が過ぎたら自然に治るはずらしい。どうも、未だに青春真っ盛り、33のキムラです。

 

女医は隔週で私のことを呼びつける。薬の効き目などをなるべく短いスパンで観察したいらしい。半年に渡り様々な薬を試している。一貫して毎日4回つける点眼薬、気がつけば役目がなくなった点眼薬、驚くほど高いけどごめんねと言われて処方された高級点眼薬、寝る前に眼に塗る軟膏。これらを通院のたびにドバっと処方してくれる。残量を伝える際に、減りが遅いと怒られるんじゃないかと過少申告をする私も悪いけれど、途中でなくなったら困るものねという親切心で処方箋を書く女医にも原因がある。隔週で女医に会って診察をしてもらい、高い薬を買って帰る。断れないキャバクラの営業みたいな感じである。

 

高級点眼薬なんて3000円する。2ヶ月くらい通院を続けて満を持して処方された。処方される数回前から「目が飛び出るほど高い」と言われていた。聞いたら教えてくれたかもしれないが、なんかバカにされそうで聞けなかった。だいたいが眼科医が目が飛び出るっていう比喩を使うなよ。数回に渡る壮大な振りから2万円くらいと思った私はその月の残りの飲み会をすべて断る覚悟をしていたので、3000円で安心した。ただ、それが毎回になると、ボディブローのようにジワジワと効いてくる。

 

とはいえ命には代えられない、回復に向かっているっぽいので言われたとおりに言われたものを使うのだが、軟膏ってなんだよ。眼科で軟膏を処方される恐怖についてわかってくれる人はいるだろうか。眼球に、液体ではない、異物を、取り入れる。粘膜に、ダイレクトに、異物である。口であれば、そもそも異物を取り入れる通り道だもの違和感はない。おしりの穴は、まあ、人によってはよく異物が入るだろう。しかし眼球である。恐ろしくて仕方ない。

 

塗り方としては、下まぶたの内側に適量注入する。目を閉じてしばらく待つ。以上である。この状態だと目を空けても水の中にいるような、すべてがぼんやりとした視界になる。これで何がよくなるのかわからないが、生活には支障しかない。それも数分間で治るが、その瞬間は鏡がよく見えなくて目の前の男がイケメンに見えたりするので、いい夢が見れる気がする。

 

現実は見えていない。

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電車の座席戦争

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前回、調子に乗ったブログの更新間隔は自らの首を締める、そう戒めたばかりだったのだがついつい筆をとってしまっている。筆と言ってもスマートフォンを片手に電車の中でシャッシャッシャッとやっているだけれど。

 

現在私は2時間以上かけて通勤している。これは2時間以上かけて帰宅しているとも言える。電車で。
昨日もせっせとブログを書いていた。そんな混雑しておらず、(内容はともかく)筆がすすんだ。あまりに混雑しているとスマートフォンの画面を覗き込まれて、可愛そうな顔をされるという経験を数回味わったことがあるのは余談だ。

 

電車の座席というのは地域差があるのでどの程度伝わるかわからず、これを読んでくれているパプアニューギニアの人には申し訳ないが、車両の両側にズラッと座席が並んだロングシートの電車だった。図で表すとこう。

 

|◯◯.◯◯◯.◯◯|

 

扉から扉まで7人座れてドット(.)は柱を表している。扉のすぐ隣が壁に守られているので人気であり、そこから埋まっていく。私が乗車した時、混雑はしていないが座席はすべて埋まっている状態だった。数駅過ぎたところで一席空いたので、私は無事に座席をGETした。長い乗車時間を考えると、これは大きな一手、徳川家康にとっての関ヶ原の戦いである。

 

|◯◯.◯◯◯.◎◯|

 

◎:私

 

見事勝ち取った座席を盤石なものとするために眠りに落ちていく予定だったが、座席を譲るプレッシャーを感じるほどの混雑ではなかったので、佳境に差し掛かっていたブログ更新に取り組む。次の駅で女子大生3人組が目の前に陣取った。

 

|◯◯.◯◯◯.◎◯|
    ★★★

 

◎:私
★:女子大生(キラキラしてるから)

 

相手は自分よりも年下だし座席を譲る義理も道理もない、そもそも彼女たちだって座席を譲れってプレッシャーをかけてるわけではないのだが、次の駅で状況が変わる。


|◯◯.◯◯◯.◎ |
        ε=◯(下車)


隣のサラリーマンが下車したことによりドア横の王位が空いた!多くの人間はその王位を狙いに行くだろう。私も余裕があればそうする。余裕とは座席に余裕があり、他に競合がいないことが条件である。ここは一旦、見だなと思った瞬間女子大生Aが着席した。残りの女子大生B、Cとの関係値が垣間見えた瞬間である。いや、瞬間であるとか思っている間に次の事件が起きる。

 

|◯◯.◯◯◯ .◎★|
      ε=◯(下車)


ちょっとお父さん!降りるなら隣のサラリーマンと一緒に立ってほしかった。二人立っていて自分の両隣が空いた場合、一つずれてあげて隣同士に座らせてあげる優しさくらい、私だって持っているし、経験がある。だが、今回は状況があまりにも違う。まず立っているのが3人(現在進行系では2人)、空いたのは私の両隣2席(現在では1席)算数のできない私でもわかる、足りない。それに柱が間にあってスムーズには動けない。と思っていたら、あぁ!また女子大生が着席。

 

|◯◯.◯◯★.◎★|
       ★

 

囲まれた。オセロでも囲碁でもひっくり返る状況になってしまった。カツアゲされる中学生みたいな状態だ。この状態で席を譲るのはさすがに格好悪い。降りる振りして別の車両に移動したらもう完全にいじめられっ子である。ここは心を強くもって動じない子泣き爺になる、早く降りてくれないかなと願いつつ。


駅に着くたび

|◯◯.◯◯★.◎★|

 

|◯◯.★◯◯.◯◯|


駅に着くたび

|◯ .◯◯★.◎★|

 

|◯◯. ◯◯.★◯|

 

空席ができては移動していく女子大生C。完全に私に降りろとプレッシャーをかけているという被害妄想。いじってるスマートフォンで「こいつ早く降りろしw」とか言い合ってるんじゃないだろうか。


|◯ . ★★.◎★|

 

|◯ . ◯◯. ◯|


最終的にこんな形で落ち着いたものの、終点ちかくまで3人いた。よく生き延びたぞ、自分。そんな極限の状態を思い出しながらまたしても電車で書いた本日のブログでした。AVのシチュエーションだったら興奮するかもしれないが、直面すると恐怖しかない。

 

今日はずっと立っていました。いや、姿勢の話。

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一緒にゴールしようねって30過ぎのおっさんがマラソンでやらない

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ラソン大会に参加した。季節先取り、30℃の夏日を記録した地獄の春の日だった。

 

健康のために走ろう
→目標がないとモチベーションが維持できないのでマラソン大会に出よう
→申し込んだ!練習だ
→無事に完走!次の大会へ

 

これが世の中の増殖するランナーの思考である。私も昔はそうだった。東京マラソンに2回当選し完走した記憶がある。そんなフルマラソン経験者ぶるものだから、驕りがでる。

 

健康のために走ろう
→目標がないとモチベーションが維持できないのでマラソン大会に出よう
→長い距離は練習する余裕とかないし無理はせず10キロ程度に申し込んだ!
→満足した!練習なんていらんわ!
→・・・

 

こんな感じになるのが定番だった。

 

今回も10キロにエントリーした。友人がどうしても一緒に出てくれと多額の謝礼をちらつかせたので参加することとなった。結果謝礼はまだミニストップのソフトクリームだけである。帯がついてるお札はまだか。
その友人も以前どこかのフルマラソンを完走した実績はあったものの、歩いた方が早いだろうというタイムで足切り寸前記録の持ち主だった。

 

ラソン大会数日前、敵情視察ということで友人の具合を伺う。ジムに行ったが4キロで膝が悲鳴を上げたらしい。これはもらったも同然である。そんなやわな膝に負けるわけがない。フルマラソン完走した回数が(1回)違うのだ。この時は相手が定期試験前の作戦を使っているとは夢にも思わなかった。「いやー、昨日ゲームやってて勉強全然してねえや」のやつである。

 

大会当日、現地でゼッケンを留める友人を尻目に余裕の一服。目標タイム1時間を狙うからもっと前からスタートしようという自分に対し、制限時間1時間半も危うい、自殺行為だと頑なに最後尾を主張する友人。経験者の余裕から私が折れる形でスタート位置についた。遠くの方で号砲がなる。ぞろぞろ歩きながらスタート地点を通過したのはその2分後くらいであった。

 

人数の規模は大きくないが、道路の規模も大きくないので狭い道路に人がひしめき合っている。私はもどかしいペースにイライラしながら友人と並走していた。この大会、運営の怠慢か陰謀か道中一度も経過距離を表示してくれていなかった。目標タイムを考えるともう1キロは経過していないとまずいのに全然距離の表示が見つからず、私は友人を後にペースを上げた。まだまだ人がゴミのようにいる中、人並みをすり抜けるように走った、その姿まさに忍者。調子に乗る忍者。盛り上がる沿道の声援。ニンジャ!フジヤマ!ハラキリ!腹痛い!!

 

今回のコースは一本道で途中折返しがあるものだった。折返した人間とこれから折り返そうとする人間がすれ違うことになる。往路で見捨てた友人の亡骸を拾うか嘲笑う予定だったが、私自身が死にそうになっている。やばい。お腹痛い。とはいえ制限時間ギリギリの予定だったやつだもの、すれ違うのは相当先のはず、と思った矢先にいた。完全に試験前のブラフだった、余裕そのものである。ミイラ取りがミイラの意味として辞書に載る日も近いかもしれない。

 

折り返し地点は私の(小学生並みの)頭脳によると5キロ地点である。友人とすれ違ったのは折り返し地点から300メートルと離れていなかったろう。となると最大でも現在の差は600メートル。ここからは算数の問題にでてくるたかしくんとお兄さんの関係に似ているのだけれど、走る速さが異なると差が広がるか縮まるはずである。ここに来て算数の知識が役に立つとは思わなかった。そして、今おそらく勢いがある、速いのは友人である。そうなるともはや追いつかれるのは自明の理。ニュートンじゃなくたってわかるわ。しかし、たかしくんとお兄さんと我々の決定的な違いがある。一定の速度で走るとは限らないのだ。奇しくも友人は折返しの5キロ以上を走り込んではいない、膝が悲鳴を上げるのも時間の問題である。折返しまではなんとか形になったが、そこから先の未知の距離ゾーンで亡骸となるだろう。算数なんて当てにならないんだよ。

 

とおぼろげな頭で考えながら給水ごくごくやってたら追いつかれた。残り1キロちょっとだったと思うんだけど、まだ生きてた。むしろ自分が死んでた。一瞬並走するんだけど、すべてを悟った私は先にいくよう促した。試験前全然勉強してないって言ってたやつに負けた、安心して本当に勉強しないでゲームとかやっちゃうタイプの人間だった。

 

もうこのまま歩いてもいいかなって思ったのだが、この後、勝ち誇った顔をされると思うと異常に悔しかったので走り続けることができた。おかげでゴール直前になんか追いつきそうになったので、この後歩けなくなってもいい覚悟で華麗なスパートを決め気づく間も無く追い抜いてゴールした。競馬でいうと完全に差した。正確には「ずりーぞ」とか言って追いかけて来たけど抜き返される前にゴールだった。最後の直線があと50メートル長かったら抜かれてたし、力尽きてた。

 

結局3秒差で友人には勝利し目標タイムもギリギリ上回った。制限時間を心配していた友人にしたら大健闘だと讃えるところなのだろうけど、完全に負けた気分。大人の練習してないアピールは信用しないようにするのが今回の教訓。

 

それと何事においても調子に乗ってペースを上げるのが自分の悪い癖だなと思った。

ラソンも、お酒も、あとブログの更新も。絶対にそのペースでいくと後悔する。

高校生にIT業界について話してきた件【後編】

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前回のあらすじ

webディレクターとして高校1年生にIT業界、仕事について話すアルバイトを行った時の話。報酬は商品券。
本当にこの1行だけで済む話を長々と書いたものである。

kimura-evkitty.hatenablog.com

 

同僚が行っていた大学生向け会社説明会を盗み見た要領で説明をすすめる。コミュ力の塊みたいな同僚は積極的に学生に話を振ったり、オーディエンスを巻き込んで盛り上げていた。見よう見まねで私も学生に挙手を求めた。質問内容はよく覚えていない、ただ誰一人手を上げないような話ではなかったはずである。少なくともここに集まっているのはIT業界に興味があって話を聞きたい生徒たちのはずなのだから。

 

出鼻を挫かれ、抜け殻となった私はこの後、話を一切振ることなく淡々と資料を読み進めた。近所の公民館で見たことある、紙芝居の読み聞かせ状態だった。40分の持ち時間のところ通常の説明会であれば10分で話し終える資料だったので、なるべくゆっくり読み上げて、頑張って20分。

以降は質疑応答の時間にしておけばなんとかなるだろうという目論見だった。目論見だったが、私の教室担当教師が、え、質疑応答?みたいなリアクションをしてから雲行きがあやしくなった。うすうす感づいてはいたが、質問なんかあるわけがない。挙手することができないのだ。残り20分、地獄の時を過ごす。教師の方が焦って強制的に生徒を指名していく。大丈夫なのか、パワハラで刺されたりしないのだろうか。指された生徒はいやいやながら質問をする。

 

「給料はいくらなんですか。」

 

オーケー。高校1年生くらいだと仕事内容はイメージできないもんな、そういう話をするべきだったんだな。とはいえ、自分の話をするのはさすがに恥ずかしいし、現実的な話をしてもふーんだし(何を話してもかもしれないが)、ここは一昔前の都市伝説みたいな話「ある会社で優秀なエンジニアとかだと初任給で○○円もらっているらしいよ」と回答した。これだって高校生にピンとくるはずはなく、ふーんであるが、また教師のフォローが入った。

 

「先生35歳で、働いて10年以上経ちますけど、そんなもらってないですからねー」

 

身体を張って高校生にわかりやすい説明をしてくれてありがとうと思いつつ、それでも生徒のぽかんとした顔。教師は愛想笑いを浮かべつつ、その後も順当に指名しては質問を無理やりひねり出させていた。

 

「会社はどこにあるんですか」
「社員は何人」
「ボーナスは」

 

その全てに誠実に(かつ適当に)答えて残りの20分、トータル40分をしのぎ切った。考えが甘かった。大学生で説明会にくるような若者はそもそも就職をしなければならない時期が間近に迫っていて、その会社のことを少なからず調べて来ているのだ。高校生は将来のことより今夜の夕飯、会社のことよりレンタルビデオ屋の暖簾の奥で見つける今夜のおかずのことを考えている生き物なのだ。私とITは10数個ある選択肢の中から選ばなければいけない選択肢にしか過ぎず、消極的選択の結果の集まりである。

 

生徒は第2希望の業界の教室へと移動していく。私が今日の計画の破綻を噛み締めていると一人の男子学生が目をキラキラさせて質問にやってきた。なんでも私の携わっているサービスのユーザーらしく、あれはどうなっているのか、どういう仕組なのか、好奇心が止まらなかった。私はこころなしかテンションが上って回答しつつ、さっき質問してくれよと複雑な気持ちになった。思春期の子ってのはやっぱり挙手をするのが恥ずかしいんだろう。

 

少し回復したテンションで第2希望の生徒を迎える。残念ながら今回も40人程度いる。しかし中にはきっと私のサービスのユーザーがいて、興味があって、目を輝かせてる生徒がいるはずである。私が挙手しやすい空気を作れば、きっと盛り上がりをみせることだって・・・。と思い、「IT革命という流行語がありまして、2000年だったかな。は!みんなまだ生まれてないですね、衝撃」という小粋なジェネレーションギャップ自虐を繰り広げたら、北風が吹き荒んだ。

 

この日何度めかの心の骨折により、以降はよく覚えていない。あなたがこのブログを読んでいるということは、無事に冬眠を終え目覚めたということでしょう。

 

IT業界、webディレクターなんて知らなくても生きていける。今見てるこのブログだって、ブログをみているそのスマホだって、仕組みはよくわからないけど、裏の畑になっていた。そんな理解で今後もブログを読んでもらえればいいや。

 

それにしてもこのブログは不作が続くな

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