山も谷もない30後半Webディレクターの手日記

気が付いたら40の背中が見えるようになってきた、バツイチwebディレクターの仕事にほとんど関係ない、日常のことを綴ったり綴らなかったりするブログ

あ!野生の宗教勧誘が襲ってきた。長め。

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天国ってパチンコあるんですか

昔からネットで荒れる話題といわれるものがある。最近では炎上と呼ぶんだろうか。人種、政治、宗教の話は気を付けるべきである。私がテキストサイトに出会った20年くらい前はこれに野球が入っていたような気もする。

 

とはいえこの時代、いつもどこかで炎上が起きている。大小差はあれど、火は起きている。ただの一個人でも炎上するリスクははらんでいる、そんなリスク社会。私はリスクを承知で宗教の話をする。

 

週末の夕方、自転車で帰宅する。近所のパチンコ屋からの帰宅である。何の生産性もない、中年の寂しい週末の過ごし方である。

 

ここのところ調子づいている私は、大勝ではないもののちょこっと財布が潤って帰ってきた。運がいいとかではなく、私の腕、テクニックのたまものである。

 

さて、駐輪場に止めてアパートの共有玄関に向かう。通りから2名のおばさんがやってきた。引っ越してまだ日が浅く、少ないとはいえ入居者すべてを把握できているわけではない私は、必殺しどろもどろのあいさつを繰り出した。こうかはばつぐんだ。

 

嬉々として寄ってきた相手は「こちらにお住まいですか?」と尋ねてくる。私は肯定しながら嫌な予感を感じた。住人が同じアパートの住人に住んでるかどうか尋ねるだろうか。挨拶だけ1ラリーして終わり、それが令和のご近所付き合いだろう。おばさんは手持ちのビニールバックから2枚の薄い新聞とチラシみたいなものを取り出した。これはもう勧誘以外の何物でもないだろう。ついてない。

 

まがりなりにもオートロックがついているアパートなので、在宅でインターホン押された場合にはなんらかの理由(家主ではない。私が神だなど)を付けて玄関まで来させないことはできたろう。自転車を駐輪場にとめてアパートに入ろうとしてる人なんて住人以外にいるわけないだろう。本当にタイミングが悪い。ついていない。

 

彼女は怖い笑顔でなんか説明し始めた。本当であれば興味ないんでとか言って無視するのがいいんだろうけどなんか立ち止まってしまった私は頭に入ってこない説明をひたすら聞いていた。信仰の自由はあるし、炎上も怖いので教義がわかるような内容は避けるが、今大変な時代だが信じてお祈りすると救われるらしい。私でも知っている痛ましい事件についても、被害者の方は運が悪かった、祈っていたら助かっていたとか言っててそれはさすがに炎上するぞと思った。トータルすると教えに沿って正しく祈ることで運が上がるみたいな話なんだと思う。10分くらいだったと思うんだけど永遠の時間に感じた。これは運が悪いと言っても差し支えないのでは。

 

この後ご一緒に(お祈り)どう?とか支部みたいなとこに誘われたが流石に断った。家帰る直前に捕まったので体のいい言い訳は全く思い浮かばなかった。逆に興味のなさが伝わったかと思ったが全然そんなことなく、電話番号を聞かれた。当然これも拒否。こうかはいまひとつだ。

 

まだまだ引き下がらない女性は名前を聞いてきた。名前くらいという思いなのか、拒否続きで私の心理が罪悪感を感じるような心理学のテクニックなのか、苗字は伝えてしまった。キムラと。恥ずかしい話であるが私の本名は木村ではない。今まで木村拓哉かと思っていた方には申し訳ない。防衛本能かタレント気取りか咄嗟にキムラと名乗れた私のファインプレー。

 

広報誌を渡されたようやく解放されると玄関に向かうと、最後にって部屋番号を聞かれた。芸名とは言え(言っていない)部屋番号はもはや個人情報の本丸、住所そのものだぞ。さすがに言うかよ。と思ってたらぽろっと口をついて出てた。「101です」なにこれ怖い。相手からいろんな情報を引っ張り出すテクニックでも使われてるのだろうか?そうならちょっと興味ある。

 

101に住んでないし、そもそも101という部屋がないのだけど。

 

口から出まかせがついて出てきてしまった。怖い怖い。我が家は少し珍しくて大家さんが同じ建物内に居を構えていて、本来101号室があるであろうところに住んでいる。ただし玄関は別にあって、101号室という名前もついていない。適当な部屋番号伝えて他の住人に迷惑がかかっても、申し訳ない中で今年1番のファインプレーである。運がいい。

 

解放されてオートロックを抜ける。しかし、私はあるはずのない101号室の住人キムラ。本来の部屋に向かう階段は外から丸見え、一旦台風が過ぎ去るまで共有部の死角に息を潜める。しかし壁一枚隔てた外には各部屋の郵便受けが!チラシを他の部屋に投函するため作業しているらしいやつらに101号室が幻であったことがバレてしまった。しかしもう関係ない。私はなにも悪くない。ただただ運が悪い。

 

と思いながら説明された時間以上に死角に潜んでいた。パチンコやってる時間以上になにやってるんだろうって思ったよ。

 

 

呪い殺されたりしないか心配だ

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