平日活動したくない遺伝子
三連休の最終日、海の日に娘と出かけた。天気も体調も万全でなかったので近場の大きな図書館へと足を運んだ。それでも娘は楽しそうに本を持ってきたり展示してある工作で作られたコマなどで遊んでいたりした。
ランチタイムはファミリーレストラン。一人だって入れるけどファミリーレストラン。そんなに食欲がない娘だが適当に頼んだパンケーキなんかをつまみつつ、デザートのゼリーをメインディッシュのように食べる。娘ながら妖精か何かかと突っ込みたくなるが、普段ご飯ばかり食べていてデザートは特別なのだとしたら自分としても悪い気はしない。デザートを食べさせてくれるオジサン(父親)というポジションもGETである。
そうやって食事に満足した娘が、「やだなあ、明日から保育園だあ」と言い放つ。OLみたいな発言をすることもあるなと思っていたが、サラリーマンみたいなことも言うようになったものである。OLも言うのかもしれないけど。
この春から転園した保育園なので、もしかしたらうまくやれていないのではないかと心配になったりもしたが、ことあるごとに〇〇くんはミッキーが好きで自分はミニーが好きだの、〇〇くんと遊んだだの、やたらと男の子中心に友達の名前が出てきているのでそんなこともないのだろう。楽しそうだが、将来が少し心配だ。
4歳の娘が行きたがらないんだから、私が平日に会社に行きたがらないのも仕方ないだろう。平日どころか休日はもっといやであるが。こんないきたがらないのは一周回って娘の遺伝である。平日になればなるほど布団の中に入っていたいし、一日中パジャマで過ごしたい。わかる、わかるよ娘よ。
おかげでパパは会社で一番見晴らしのいい窓に一番近い席で仕事しているよ。雨が強いね。
梅雨のジメジメと不動産屋に負ける
連日ぐずついた天候が続いている。こうも天候が悪いとブログを更新しようだなんて思う気はさらさらなくなる。やはり人間太陽が大事だと思う。梅雨明けまで更新しなくていいやって自分で思っていたのだが、この調子だと梅雨明けなくなる恐れがある気がしたので、1年近く前の話をしようと思い、筆をとる。
私が過去一人で見つけて契約し滞在した賃貸物件は2件あるが、どちらも日当たりが致命的だった。結婚同棲子育て、そして離婚へという流れの中、一人で住む家は毎回日当たりが不良。10年越しの一人暮らしで何も成長していなかったことが完全に露呈している。バカと煙は高いところが好きらしいが、私とダンゴムシは日影が好きなのか。害虫レベルか。大き目の石をひっくり返したら驚きおののき右往左往してるのか。
社会人1年目、初めての一人暮らしの時は駅からの近さをとった。実際、駅にもコンビニにもあっという間に行けるし、牛丼屋、蕎麦屋、マクドナルド、ラーメン屋も複数あった。ユニットバスの不便さについては知らなかったが、近所のパチンコ屋のトイレがいつもきれいでウォシュレット三昧だった。部屋の中心に洗濯機がドンと置かれていて、主が人なのか洗濯機なのかわからなくなりがちだったが、自分で洗濯してる感覚は常に持てた。ただ、1階だったので、それだけはどうにもならなかった。暗かった。
初めての物件探し。何を見たらいいかわからず、連れられるがまま見て回った。ちょっと予算を超えるが最初に見た物件が一番よかった、そういう手法なのだろう。ほかの物件は日当たりはよさそうだった。その代わり風呂がなんか古かったり窓が開かなかったり、駅からの距離が段違いだった。結果、その日のうちに物件を契約させられるという事態に陥った。なくなりますよ!ってひどいもんだった。
そんな家で5年くらい過ごした経験を持つ人間である。そこから数年間の出来事は「ネット見ろ!」で片づけさせてもらうが、私なんかの経歴がネットで記事になっているわけもないので過去に赤裸々に綴りかけた教科書的内容を共有しておこう。
まさかのvol.1で(飽きたので)打ち切りというシリーズものだったが、私も今思い出したところである。そんなわけで、実家に帰りつつ久しぶりの物件探し。
実家住みということで更新が迫っているなどの危機感はなかったが、都内への2時間以上かけての通勤と出戻り息子へ向けられる親の目が危機感だった。しかし、途中ブランクがあるとはいえさすがに賃貸生活10年近い大人である。不動産屋の煽り文句にはネットで得たスルースキルで立ち向かう、そんな心構えでいた。目標はさいたま市に定めていた。人生3度目の上京を夢見ていたが現実はあまりにも現実で、私はあきらめるものはすべてあきらめて部屋を探し始めた。
33歳私の再出発の城探しは、バストイレ別、キッチンと部屋が別、それなりの広さの部屋というものだった。駅からの距離なんて無問題。エレベーターなんてノンノン。追い炊き機能も宅配ボックスもノンノン。いくつか見繕った物件に内見の申し込みをしたら数分後にさっそく電話がかかってきた。俺は間違えて引っ越し侍にでも申し込んでしまったのだろうか。電話でまくしたてられその日のうちに内見に行くことになった。実家への通り道とはいえ業務後に内見なんて体力的に死にそうだ。
見た物件はさすがに都内に比べたら同じ相場で考えたら広さ新しさ比べ物にならないものだった。いくつか見てどれがいいですかって聞かれたので2番目の物件と答えた。今日見た中ならって意味である。すると不動産屋は内見帰りの車内でもう押さえちゃいましょうとか契約の準備とかしだす。アカン、これダメなやつ。知ってる。後悔の焦げる匂いがしてくる。私はまだ近所の物件も見たい、どうせなら都内の物件もみようと思う(あきらめていない)と伝え、仮契約みたいなところを落としどころにした。一応書類は書かされ、一時金も払わされた。私の押しの弱さが前面に出た敗北であった。
週末に他の物件を見に行くこと、よければキャンセルすること、キャンセルしたら一時金は戻ることなどを確認して開放された。10時を回っていた。個人的にはこの不動産屋さんはいやだなあと思った。
週末、他の不動産屋経由にて現在の物件の内見をして気に入った。ただし、いろいろ考えて待ってもらった。数日であれば待てると言い切る安心の不動産屋であった。初回の不動産屋に断りの連絡を入れる。まだ探すにしろ、この物件に決めるにしろ、その不動産屋はいやだった。しかし、相手は百戦錬磨の物件マニア。近所の他の物件を見たいといえば、うちが紹介すると言い、都内の物件も見てくると言えば、都内の物件も紹介可能という。大手不動産屋でもないのにどんなネットワークなんだと思うが、そういう業界らしい。私はあなたがいやなんですという直接にして最大の理由を告げることができず、どんどん逃げ道を塞がれていった。
会社の独身メンバーとシェアハウスする、という飲みの席で出た話で逃げようとした際には、絶対にうまくいかないと怒られ、親戚の家に居候する、親が心配でもうしばらく実家にいるといったすでにバレているであろう類の嘘を重ねてようやく物件の提案をいなし、払った一時金の返金に成功した。
1年ぶりに契約を思い出しつつ今の物件を見直すと、オートロックだし、管理会社はしっかりしているし、ウォシュレットはついているし、部屋は持て余すくらいな広さだし、いい物件である。日当たりは最悪だし、目の前の一軒家から丸見えだけど。
梅雨なんて一番最悪である。
痩せてやつれてマジ感謝
久しぶりに会う人が口々に痩せた?と言ってくる。当人にそんな自覚はなく、ジムもサボりがち、尿酸値なんてどこ吹く風でビールを飲んでいる。
確かに最大65キロ以上あった体重もいつの間にか60キロになっている。ちなみに身長は170cm(・・・ないくらい)である。ベストコンディションの体重がどのくらいなのか、自分では今一つ理解していないが、65キロあった時は体のキレも悪く駅の階段を上っただけで息が上がっていたような気もする。おかげさまで現在は体のキレは若干よくなったかもしれないが、尿切れが悪い。駅の階段は上っても下っても汗まみれになっている。梅雨である。
そもそも自分に一切興味がない会社の人が気づく私の変化というと、ダイエット成功のようなポジティブな減量ではなく、パーソナルトレーニングジムのビフォーアフター的な痩せたではなく、やつれた、こけたという意味合いなのではないか。確かに実家を飛び出し一人暮らしを始めて半年以上、自炊もせず、朝食はとらず、ファーストフードと飲み会の毎日。健康的な生活と少量のお金で不健康な肉体を買ってる。なんだ、私はセレブか。
先日久しぶりに家族に会った。職場の赤の他人よりは多少なりとも私に興味がありそうなものであるが、全然そんなことはなく、やせただのこけただのの感想すらなかった。トークは弟夫婦に新たに誕生した次男のことでもちきりだった。嫁子供の話になると私はいつもの3倍はしゃべらなくなるので、1時間に一言つぶやく程度になった。普段は20分に一言、ちょっとした動物園の動物である。twitterに至っては数日に一言、場合によっては一ヶ月くらい平気で無口になる。ブログも。
話がそれたが、家族は私に興味がないのか孫がかわいいのかわからないが外見の変化を指摘してこなかった。ポジティブにとらえると、家族に前回あって以来(正月とかだろうか)、私は急速に増量し、職場の身近ではない人に目撃され、急速にしぼんで元通りになったところで職場の人や家族に会ったのかもしれない。が、私はロバート・デ・ニーロや鈴木亮平のような変幻自在な俳優ではなく、ある程度決まった体型を維持すべき一介のサラリーマンである。冠婚葬祭の度にスーツがきつくて涙を流すような人生は送りたくない。
平日になり数日たった頃、実家から野菜ジュースがサイレントで届く。泣けた。やっぱり私やつれてたようだ。
親ってありがたいとはちゃんと思っているので安心してほしい。
サウナから天国に行きかけた話
家族旅行で温泉に行ってきた。30を過ぎた出戻り中年息子に、嫁が里帰り育児中で羽を伸ばしている息子が母親の還暦を祝うために旅行に行った。今まででは考えられない親孝行である。すべては弟の嫁の入れ知恵である。
大浴場には合計3回も入るくらい私は気にいったのだが、特にサウナがよかった。ほかにすることがないから風呂に行ったという意見も否めないが、そんな混雑もしておらず、水風呂も露天風呂とその周りの外気に当たれるスペースと完ぺきな設備設定だった。整う準備万全である。とはいえ大型サウナではないので、最近常識になりつつあるサウナ内テレビはなかった。過去にサウナ内テレビのチャンネル争いについて語ったが、今回はそんな不安は無用である。
テレビのあるサウナなんかだとデジタルの時計があったりするが、そこにあるのは昔ながらの12分計だった。短針が一周すると12分、長針は一周1分。あなたの腕についていたり、チャイムが定期的になる学校の時計みたいなやつと見た目は変わらないが、刻む時間の速さが60倍である。時間が操られてしまっている。もはや何を言ってるのかわからない。
テレビがないのでサウナですることがない。そうするとおのずと考え事をしたり時計を見つめるしかすることがなくなる。この時いやらしい妄想をしてしまうと丸出しの下半身が自己主張し始めてしまうので注意が必要である。サウナ内外にいるおっさんのキンタマ袋なんかをみて皴の数を数えるなどで対応しよう。私はそこではじっと目の前の12分計を見つめていた。
12分計の長針は1秒に1目盛り動くことになっているのだが、カチッカチッと1秒ごとに刻むタイプではなくスムーズに目盛りを通過していくタイプ。寝室の時計の秒針はこういうタイプじゃないと気になって夜も眠れないだろうなあと思いながら時計を見つめていたら長針の様子がおかしい。動いてはいるのだが、酔っぱらっている。てっぺん(12時)を過ぎてしばらくは順調なのだが、突然の千鳥足。その後3時を過ぎたあたりで急なスピードアップ。スムーズに動くタイプのくせしてカチッカチッって音がしそうな足取りが力強くなることもある。戻ることがないことだけが唯一の救いである。
気が付くと、秒数を頭の中でカウントしていた。この酔っ払いは酔っぱらいつつも必ず自分の家に帰って翌日は会社に出かける。その姿に自分を重ねていたのかもしれない。終わりよければすべてよしという言葉があるように、60秒できちんと家(てっぺん)に戻ってきているのであれば、大きな損害はない。私の心のカウントはどこ吹く風、15秒経過時点で11秒付近にいる。しかしここからサニブラウンのような加速を見せるので挽回するだろう。25秒経過したあたりで完全に逆転した。私の心の数字を遠い過去のものとするように、差をどんどん広げにかかる。
とはいえ、私のカウントも正確なわけはない。時計の様子をみて時計に合わせにいく気持ちがなかったとも言い切れない。それを忖度と言われれば否定のしようがないので、私は総理大臣をあきらめた、もとい60秒数えるのをあきらめた。
その後サウナーにとっての儀式である水風呂に向かう。といってもそのまま子供のように水風呂に飛び込むわけはなく、桶で水をすくい全身の汗を流してから水風呂に入るタイプである、私は。そう思っていたのに、水風呂近辺に幼女が一人でうろついている。どこだ保護者は。目を離すんじゃない。私の場合なんか、娘になにかあったら何言われるかわかったものではないので常に娘に目を付けているぞ。シール感覚で顔から取り出して張り付けてるぞ。
とはいえ、近づくと何言われるか危ないご時世なのでシャワーブースで汗を流し、水風呂が空いた頃合いを見計らって入水。五臓六腑に染み渡る。すると先ほどの幼女が再び短期出撃。ここをプールと勘違いしているのかのはしゃぎっぷりだ。目を合わせたらやられる、そんな思いで私は壁のタイルを眺めてやり過ごしてなんとか事なきを得た。
その後一転ものすっごいおっさんが近づいてきて「これ水風呂かい、かぁ~、すげえ」って言いながら指で温度を確かめて去っていった。あまりに一瞬の出来事過ぎて何も反応できなかった。高速道路でF1の車に抜かれたみたいな感じだった。捕まるけど。
その後露天風呂の脇で風にあたって整って天国気分で大浴場を後にする。
ホテルの最上階にあった大浴場から部屋に戻る下りのエレベーター、先に乗っていたら水風呂のおっさんも来たので乗るかと思ったら「上いかない?」って言われたのでどこに向かおうとしてるのかわからないが、下にいくと告げて扉を閉めた。エレベーターが動く前に再度扉が開く。「間違えた、ここ一番上だった。上行ったら天国行っちゃうわ」と笑いながら照れ隠しに私の肩をバシバシしていた。天国に近いおっさんだなと思った。
サウナっていいですね
マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1) (モーニング KC)
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老化に気づかされる将来の絶望
老化がとまらない。生え際が後退しているという指摘に対して、私が前進しているのだとソフトバンクの孫正義は語った。私も老化しているのではなく成長している、そう言えればいいのだが、20を超えた男の成長は確実に死へのステップでしかない。
白髪が生えてくる。生えてくるといっても見た目に白いほどではないのだが、たまに白髪がまじる。別に初めてというわけではないが、その頻度が多くなってきている。若かりし頃、後先考えずに茶髪、金髪に染めていたヤンチャ坊主だった。将来の限りある資源と遺伝について考えだし二十歳すぎてからは染毛していないが、時たま突然変異のように白い毛が混じることがあった。絶妙な光の加減でそう見えているだけのこともあった。年に数本、本物の白髪を発見しては抜いていた。
白髪を見つけた時の対処として抜くのは正解でないのかもしれないが、ついつい手が伸びてしまう。実際に毛髪を抜くのは髪の毛の長さによってもかわってくるが技術的にも精神的にも苦痛が伴う。長いと抜きやすいがその1本だけを見事につかむまでに相当な技術が必要となる。鏡の前で試行錯誤するのは根気がいるし、老眼にはこたえる。こんなところでも老いを感じるなんて。そして何より自ら毛を抜くという動作がもはや意味が分からない。将来の残り本数を気にしていた人間が何を考えて自分で好き好んで毛を抜くと思うだろうか。顔で笑って心で泣いて、そんな状態で僕は毛を抜いている。餓死寸前の森で目の前に突然現れた、弱ったウサギを手当てして逃がすような所業ではなかろうか。
白髪が生えるメカニズムなどは理解していないし、調べる必要すら感じていないのだが、生える頻度が短くなり、そのたびに断腸の思いで抜いていたら、きっとどんどん毛が抜けていく。追い打ちをかけるように白髪の原因がストレスなのだとしたら白髪が増えるストレスに加え、白髪のおかげで抜かれ減っていく髪の毛に対するストレスで白髪の進行はますます進む。白髪スパイラル、ハゲスパイラルとでも呼ぼうか。
私が一体全体過去にどんな過ちを犯したのだろう。とんでもない業を背負って、私は生きている。
実は肌も劣化が激しいのでそれは次回
体を鍛えて母性に目覚める
2か月ぶりにジムに行った。何度か書いていると思うが、キックボクシングメインのジムに通うようになってかれこれ半年だが、行った回数でいうとまだ10回とかである。そして平気で2か月とか足が遠のく。毎月8,000円だけがボクシングジムへ飛んで行っている。蝶のように舞ってる。
いい加減自分の体のだらしなさと懐の不甲斐なさから久しぶりに思い立ち、2か月ぶりにジムの門を叩いた。友人に紹介されて入ったジムだが、一人ではものすごい行きづらいのが足が遠のく原因だろう、ジム独特の常連オーラが私をボコボコに殴ってくる。
私が通っているジムはよくあるスポーツジムと違い、毎時間学校の時間割のようにコマ割があって、難易度と講師が時間によって変わるスタジオレッスンが主である。なるべく優しめのカリキュラムで、なるべく厳しくない講師を選んで通うようにしているのだが、講師の代行などでスパルタ講師に当たったりすると、死んだ魚の目でサンドバッグを叩き続けるような時間を過ごす。
同じように通う時間を選ぶ人が多いため、選択と集中により生徒の数にも差が出る。生徒が多くて常連と講師のなれ合いもいやだが、少なくてほぼマンツーマンで指導されるのもしんどい。贅沢な生徒と思うかもしれないが、ケアしてくれないと私はどんどん通わなくなるぞ。
ハッ!それが狙いか。
そんな血反吐が出るような思いをして参加したレッスン。思いのほか人が多い。しかも女性の方が多い。カップルも2組いる。昨今の健康志向の流れか、護身術の一派か、女性も多いのがこのジムの特徴である。紹介された当初はおいおい、何目的だよ、と友人を訝しんだりしていたが、そんな下心も一瞬で吹っ飛ぶほど、圧倒的に、強い女性が多い。同じメニューをやった休憩時間、涼しい顔で水分補給する女性に対して地面に突っ伏す私。スラムダンクのメガネ君みたいになっている。
それでもなんとかメニューをこなし、どうやら入門したての後輩男性とペアを組んでミットうちなどに精を出して久々のキックボクシングは幕を閉じた。思わぬ後輩に少し気が楽にはなったが、講師はスパルタといたずらでおなじみの人だったので、体への負荷はなかなかのものだった。後輩男性とちょっと世間話などをしてすがすがしい気分でジムを出た。
翌日、案の定全身を筋肉痛が襲う。ただ、筋肉痛に襲われるだけで体が一回りたくましくなった気がするから不思議だ。ひたすら腹筋やスクワットを繰り返すだけのジムよりも何かアクションを伴うので格闘技は続けられると思う。2か月ぶりだったけど。今回はお尻、太もも、背中、腕、おっぱいと全身くまなく筋肉痛となった。そう、おっぱい。
おっぱいがすごい張ってる。筋肉痛自体数日間続くので、その間、私は自分のおっぱいを触っては、その張りを楽しんでいた。聞いた話では、女性もツキイチのあの時期の前後にそういう現象が起きると聞いている。聞いただけなのでどっちとか感触とかは知らない。ぜひ詳細を知りたいのだが。
そんなおっぱいの張りも筋肉痛と同じく長くは続かなかった。体が軽くなると同時におっぱいのはりが消え去った。筋肉痛がなくなるのはうれしいのに、おっぱいの張りがなくなるのはさみしかった。今触ってみても、私のおっぱいはいつも通りのだるんだるん、先っちょについてる乳首だけが触るとちょっと気持ちいいくらいである。
ついにジムに行く理由が見つかった気がする。なくなったおっぱいを取り戻しに私は今日もジムに行く。
やってら令和
さよなら平成。よろしく令和。
改元から半月以上もたってようやく目覚めたかと思ったら仕事してた。10連休。未曽有の大型連休、特筆すべきようなロマンスもラビリンスもないまま終えた、10連休。連休明けは相変わらず仕事にならない、会社の片隅で時折配給されるお土産を食しては勝手にランキングを作成する、そんなことをして5月はしのいでいる。昔に比べて甘いものがありがたいと思うような年になった。
とはいえ新時代。私も役に立つTIPSや大人が通う隠れ家フレンチのおすすめメニューとか紹介したい。10連休どころかブログにいたっては1か月以上放置しておいてなんだが、令和の私は役に立つ情報を届けて検索されたい。話題のドラマ、期待の映画をいち早くお届けしてLiLiCoとかピーコとか呼ばれたい。そんなことはない。
とはいえ、1か月半もの長い間沈黙を保っていた私が何をやっていたか気になる人も大勢いることだろう。役立ち情報を垂れ流す有益ブロガーの素顔と更新してない間の謎に包まれた私生活を先に公開しておくほうが情報の受け取り側にしてみても親切だろうと思うので、今回は断腸の思いで役にも薬にもならない無駄な話をする。断腸すぎる。
世間的には出会いと別れの春、私は3月はじまりの手帳を購入した。前回使っていた手帳が終わった年末、いつでも買えると思っていた手帳は1月にはすべて3月はじまりに取って代わられていた。1月はじまりの手帳を1月後半に買いに行くような人間が1年間手帳をつけ続けられるわけがないということだろうか。しかし、昨年手帳を使い、思いのほか役に立ったので今年もと思い購入した。購入したきり3月を待った。1月はじまりの手帳は12月のフライングゾーンがあるくせに3月はじまりはフライングゾーンはない。これで同じ価格なのはおかしいとおもうのだが、残念ながら私は1月はじまりの手帳の価格を知らない。
このまま3月を迎えても手帳をひらかず使わなかったというおっちょこちょいな私を想像された方がいたら申し訳ない、私はすべてにおいて学習する男である。そしてお金を持っていない人間である。なので3月になった瞬間から手帳に予定という予定を書き込み始めた(主に毎週欠かさず見るテレビ番組を)。
前置きが長くなったが、そんな手帳を眺めることで更新のなかった間に何をやっていたか思い出せた。3月、酒に溺れていた。多くはない部下が日替わりのごとく退職する旨を伝えてきた。昨今話題の退職代行などを使われないだけましなのかもしれないが、晴れやかな顔して報告にきた。誰も(表立って)私や会社の不満をぶちまけていったり、翌日から来ないということもなく、きちんと引継ぎをしてやめていったのでマシなのかもしれないが、何が起きてるのこのチームって状況だった。
そんなこんなで酒に溺れた。公式非公式、規模の大小の違いがある歓送迎会に出ていたのも原因かもしれない。(適度にしか)飲めない酒を浴び、寝坊して遅刻をする。そんな私を軽蔑した目でみる部下が退職報告にくる。そんな春だった。4月には新入社員も入ってきたらしい。私の近くには来ることはないが、こんな思いをするなら来てもらわない方がありがたい。一回りも年下になにをおびえているのだろう。
傷心のまま10連休に突入。平成の仕事納めはまたしても酒に溺れ、連休初日は東京→埼玉→神奈川→埼玉から地元群馬へと電車好きにもほどがある行動力を発揮した。それ以降の連休中の記憶はない。
連休直前までバタバタしていたので、ひょっとしたら私の部下が戻ってるとかいうこともなく、思いのほか普通に業務が再開した。残ったのは寝すぎての腰痛とリーダー失格の烙印だけである。そんなわけでいろいろあきらめて有益な情報を今後発信していこう。キムラ、定時で帰ります。スタートである。
録画だけしてドラマはまだ見れていない。